南紀

地磯青物

8月20日、21日の日記








友人の、Taka氏より釣りのお誘いを頂きました。
調整すれば、二日間ともご一緒出来そうな感じの日程でした。
久々の 「Hardcore」 な釣行がとても楽しみでした。


しかし、翌日になり、氏に急な用事が入ったとの事。
訳あって、朝一番だけの釣りになるが、それでも南紀に行く!!  とおっしゃいます。
ガッツリをとても楽しみにしていた為、かなりガッカリはしましたが・・・。

その心意気!!

お付き合いさせてもらわなくてどうしますか!って(笑)
そんな感じで出撃するのでした。
















南紀特急を飛ばしながら考える。
いつもの様に、丸一日かけてゆっくりとやる訳にはいかないのだ。
朝一限定の釣りとなる。



ならばと、必然的に立つ磯は 「地磯」 となるだろう。
そして、氏の精神面を考慮し、見知らぬ磯へのエントリーは避けようと思った。
僅かなその瞬間に向け、他の何かで集中力を削がれる事無き様に。




そして・・・。
魚と出会う可能性が高くなくてはならない!
おせっかいな性格だとは自身もよく分かっている。
氏の仕事はとても忙しく、釣りに出かけるチャンスは滅多と無い。

彼は言う。











「南紀の磯に立って全力でルアーをキャスト出来るだけで満足だ!!」








氏の言葉に嘘は無いだろう。
一緒に竿を出す度、今まで 「彼」 というものが少しずつ感じられた。
誠、気持ちの良い人間である。
だからこそ、二人で感動を共有したいのだ。
南紀特急の轟音と共に海への想いが南下する。
















南紀に到着したのは真夜中だった。
様々な夢想が交錯し、未だ降りる磯は決められないでいる。


あそこか?
ここか!?




闇に包まれた海を何か所も見てまわった。
その度に過去の記憶がよみがえる。



おそらく、ここが最も二人には良いだろう。
半ば、盲信ともいえる確信がそう語る。
問題は、そこに、果たして今日、求めるベイトが入っているかだ。
それを見抜く目は自身には無い。
そしてまた、どのベイトが入っているか!?
そこはそう、釣りが始まってからなのである。
寝不足の頭では、いらぬ心配さえもしてしまう。









Taka氏とは何の心配もなくランデヴーする事が出来た。
約束の連絡などとってはいない。
おそらく、あそこに行けばいつかは会うだろうといった感じだ。
久々の再会の挨拶もそこそこに。
早速、磯へと向かう。

















夜明けが何時なのか?
通っている私でも、少し間をおけば分からなくなってしまう。
暗い照明を片手に磯へと進む。
頭では分かっていても、身体は前へと進まない。
絡む様な熱気によって、体中の毛穴が開いて行く。
身体が重い。
何という暑さだ。
氏を見ると、何の問題も無さそうであった。
弱いのは自分だけ。
なまりになまった姿なのである。










磯に着き、狂った様に水を飲んだ。
夜明けはまだ少し先と実感するも、ただ話していてさえ喉が渇く。
いつもの様に馬鹿話を続けて行く。
その間も目は海に釘付けであった。
空が濃い紫から茜色になる頃、ふつふつとある言葉がわいてくる。


「Takaくん、きっと今日は釣れるで」




いつも氏を前に言っている言葉かもしれない。
お世辞や気遣いなど微塵もないのだ。
本当にそんな気がするのである。
思えば、氏との釣行で何も無かった事は無い!
彼はラッキースターなのである。










































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まだ暗い内。
横っ跳びで何か白いものが自身のポッパーを襲いました。
「何や今の? ペンペンやろかなー!」


雑なポッピングには見向きもしない。
どうやら、巧妙な奴らが目の前の海に潜んでいる様です。


自身のリズムを刻むと消し込みました。
何か? 魚種もサイズも分からずに巻きます。
鱸師だった彼にはいささか強烈だったかも・・・。
自身最強のリールでの、連続反復運動で決めました。




やったね!!








































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グッドサイズの魚です!!
ルアー交換はあえて無視。
あるものだけで、手による違いだけで臨みました。

正直、バイトミス、フッキングしそこないは、6~7回はあったでしょう。
別に喰いが浅い訳では無いと思いました。
ただ、
「とても冷静に見ている」

生き物として、合格点に認識していないから甘噛みするのではないかと。
一つのルアーにこだわり、冷静に見れたのですから、それさえも満足でした。











可能な限り粘ってみたが、それからは何も起こす事は出来なかった。
正直、沖であればまだまだこれからである。
しかし、今日は氏の帰宅時間がもうすぐそこに迫っているのだ。


彼も相当な重量の荷物を背負うのだが。
ともすれば、バク転しそうになる私をずっと支えてくれての磯上がりであった。
息があがった私に、
「だから俺が持ったろって言ったやろ!」っと。


そっと、私のバッカンを持つと、ザシザシと目のくらむ様な上り坂を駆け上がって行ったのである。
何という体力か!!
身軽になってさえ、クラクラとただ歩くのが精一杯の自身であった。
















予定通り、Taka氏はすぐに帰宅の途に。
充分な水分補給をして、これからどうしたものかと途方に暮れたのが午前9時前であった。
気になる場所まで来て海を眺める。
予報とは裏腹に良い潮がさしていた。

っと、遠目にもグッとくるボイルが起きる。
おそらく、レギュラーサイズの赤身が起こしたものだろう。
どこへ行っても涼しいところなど無かった。
この夏のピークだろうか。
眠気で倒れ込みそうだが眠れる場所は無い。
おまけに、南紀特急のパワーウインドーが壊れてしまった。
全開のまま動かないのだった。
エアコンなど夢物語。
あまりの暑さに記憶が無い。
































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次の夜、何かを求めて地磯に辿り着きました。
幻想的な月明かり。
海はウネリを伴っているのでした。
はたして、今日はどうでしょうか?































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どうしても、その日は何も起こせなかったのです。
ルアーの動きを妨げる様なウネリがあったのは確か。
けれど、そんなものは何の言い訳にもならないでしょう。
前日、チラホラと見えていました、細かいベイトが全く見えないのでした。

写真は粘って粘っての魚です。
嫌々を何とかって感じで・・・。







狙いを別に求めた自身であったが、こうして今までの釣りに戻ると思う事も多い。
海、そして魚の事。
思う程に底無しである。
だからこそ、今日も胸に想うのだ。





それでは







My Tackles


Rod  MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6000
Line   YGKよつあみ PE #5
Leader VARIVAS NYLONE 100LB


定例の釣り

7月31日の日記










釣行当時の事です。
黒潮はずっと遠ざかっていました。
おそらく、この潮の影響はとても大きいと思います。
特に普段から黒潮がよく当たるエリアでは、歴然とした差が出ると今まで自身は考えて来ました。

しかし、遠くにあっても、磯にはちゃんと青物がいました。
私には釣れてはいませんが、何度もその姿を目にしています。


何故かは私には分かりません。
関係無いとも言えないし、黒潮の接近が絶対条件でも無いのでしょう。
ベイト達の動向も重要ですし、流れや魚が好む地形などもあると思います。

ともかく、ちゃんと魚はそこに居るのです。
増々、海が分からなくなってきて楽しいですね。






その様な事もあり、特に、何も深読みせずに釣りに行ってみる事にしました。
昨日は良くても今日はサッパリ!
そんな事も多々ありますし。
行ってみるしかありません。















現場到着は午前4時前であった。
思いの外、沖からの風が強い。
予報とは違い、南風が吹いている。
車のエンジンを止めると、海岸にうちつける波の音が轟いていた。
はたして、無事に目標の場所に立てるのか。
月明かりの無い中では黒い海しか見えなかった。









やがて、陽が昇り、船はゆっくりと進みだす。
ここからではまだ見えない。
見慣れた磯を一つ、また一つと通り過ぎて行く。
景色がひらけたところで船が止まった。
船頭が波を見る為である。
10秒、20秒。
途端に大きな波が盛り上がって磯を覆い隠す。
無理だ。
うねりがある。
仕方なく、第二希望の磯へと渡る事となった。














準備をしながらゆっくりと海を見て行く。
ここであるならば、いっそもっと波が欲しい。
サラシが大きく広がる程に。
そうすれば、何かが起こるかもしれない。
それを自身は知っている。
しかし、現実にはそうではない。











頭を切り替え、現実的なアプローチで探って行く。
しかし、投げれど投げれど、魚の姿を見る事は無かった。
時折、大きく水面をかき回す様にする。
途端にどこからともなく、シイラがすっ飛んで来てルアーを弾き飛ばすのだった。
それ以外には何も無い。

いつもは沢山いるはずの、ダツ、オキザヨリの反応も皆無である。
もしかすると、それはこの潮に関係が深いのかも知れないと思った。
見えているベイトも居ない。
底付近にいるかもとジグでも様子をみる。
しかし、全く何も無いまま時間だけが過ぎて行った。













いつの間にか吹いていた風も穏やかになる。
大粒の汗が額から零れ落ちる。
照りつける太陽がジリジリと磯を焦がして行った。
猛暑である。

釣りの手を休め、頻繁にジャケットのペットボトルに手が伸びる。
何をしていても、また、何もしていなくとも喉が渇くのだ。
瞬く間にペットボトルは空となって行く。
唯一の望み。
それは弁当船での磯がわり。
波よ、うねりよ、もう少し落ちてくれと呟く様に祈るのだった。

















願いが届いたのか、波飛沫を見る回数はだんだんと減って行った。
目をふさぎ横になって休む。
うとうとと意識が遠ざかる中、聞きなれた音が聞こえた様な気がした。

はっとして起き上がると、すぐそこまで船は来ていた。
移動したい事を船頭に告げる。
潮が満ちて来るまでの僅かだが、それでも乗るか?
船頭はそうおっしゃった。
何の躊躇もなかった。
お願いしますと一言、飛び降りる勢いで船へと移った。



































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トップを引けば群がって来ました。
ミノーならば、かなり反応は悪くなります。
掛けたくないからこその選択でした。

それでも、しばしばヒットはあります。
潮位が低く、ズリ上げる事もままならず。
ギャフを入れる事になってしまいました。















その後、海の様子が変わり、大型のシイラは姿を消して行った。
60~70センチ台のペンペンのチェイスも激減する。
他の魚からの反応は全く無い。
再び、直立ペンシルに換えてみたが、追っては来るものの全く勢いは無かった。
シイラを釣りたいからではないが、ここで、最近、あまりやってなかった事を試してみる。
巷では、スキッピングなどと呼ばれているそれである。





使用したルアーのサイズは、前途した直立ペンシルとそう変わらないものだった。
やるならば派手にやろう。

6.2:1
ハンドル一回転当たり、142センチで巻き殴ってやる。



するとどうだろう!
何度も何度も海面が爆発して行く。
反応しているのは、大小のシイラ達であった。
今まで、ヤル気無くフラフラしていた奴らの目の色が変わったのだ。
たまたま、この時の海、魚達の気持ちにハマったのかも知れない。
僅かな違いで変わる。
改めて肝に銘じた瞬間であった。
















残念ながら、船頭の読み通りであった。
次第に波は上がり、終わりには常に波を被る状態となってしまう。
ここで納竿。
今日も本命には出会えなかった。

























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帰り道での事。
ふと浜を見ると、波打ち際から僅かな所で大きなナブラが出ていたのです。
磯の道具しか持っていないものですから(笑)
そのままダッシュしましたよ。
案の定、着いた頃には静かな海に戻っていましたけど。






でも、何と言いますか。
海の色がとても綺麗でした。
夏らしい青く澄んだ海。
やっぱり、私はそんな海が好きですね。
次への期待を胸にひた走るのでした。



それでは











自分なりに探している事

7月24日の日記









私はよく知らないのですが。
ルアー釣りの世界には 「パターン」 というのがあるそうなんです。
特に、海のルアー釣りですと、シーバスや流行のアジ釣りなどが顕著だそうです。
どうやら、その時々、魚が夢中になっている餌に由来するそうです。









気持ちの赴くままに磯の釣りをして来まして。
何も分からない海が殆どではありました。
時には、魚が居て、釣れそうで釣れない海も多々あったと思います。
単純に運が無かったとか、どこか何かがズレていてダメだった事もあるでしょう。
たまには釣れる。
私にはそんな毎日であると思っています。










それでも釣りを重ねていますと。
嗚呼、今日は何を食べているのだなあと知る時が来ます。
上手な方々や先輩などは、しっかりとそれらに沿って釣りをされてみえます。
そして、羨む様な釣果、夢を叶えていらっしゃるのです。












磯の青物の釣りですと、三重や南紀では以下の様な餌が主流かもしれません。
キビナゴ、カタクチ、ウルメ、トウゴロウ、カマス。
時にはアジもそうでしょうし、稚アユ、アオリやアカイカ、グレなどもあると思います。
そして、トビやダツ、シイラも餌でしょう。
一年を通じて、ショアに近づく理由はこの他にもあるのだと思います。
磯に立つそれぞれが、各々得意な適応性を持ってみえる事でしょう。














「ローカル」 と遠征組が呼ぶ、海に造詣が深い方々。
長く、極めてみえる諸先輩方。
オフショアも親しんでみえる方々。



おそらく、私が発想する事など、もう既に試され結果を出されてみえる事でしょう。
私が知らないだけで、それは当たり前であり、彼らのセオリーなのだと思います。
人に教えてもらったり、ネットを紐解けば・・・。
もしかしたら、求めている答えは分かるかもしれませんね。
ずっと近道でしょうね。





ですが、私は間違いなく困ったヒトの様です。
誰でも知っている事を再確認して、やったー!!と喜ぶ人間かと思います。
独り相撲上等なのですね。













今回の釣行は私の一番好きな、カンパチを狙ってのものとなりました。
思い返せば、約二年ごしのチャレンジとなります。

そろそろかな?

やっぱりと言ってはなんですが 「釣果」 以外の情報をキャッチする事が出来ました。
ならば、夢中になっている餌は、アイツとアイツに違いはないでしょう。
言っても、お金も時間も限られてはいます。
準備は50パーセントでしょうか。
それも、我が妄想の準備に他ならない。
知る限り(狭い!!)、私以外で狙ってる話は聞いた事が無いのですから。
















長々と言うのは止めておきたいと思います。
暑さ対策にですね。
最近、磯でよく見るウエアを真似てみました。
ピッチリとしたシャツに半ズボンとピッチリタイツ。
調べる気もないので、見よう見まねでショップで買いました。
これが実に間違いでしたね!
余計な汗をかいて、未明からノックアウトでした。
どうやら、磯サウナスーツとなってしまった様です。










まだ暗い内の出来事。
何も無い海に、カンフル剤のポッパーでキメます。
半ば予想通りにボイル発生!
薄暗くてよく見えませんが、メジロにしてはやけに体高もあって黒い魚が襲い始めました。
5キロ?6キロ?
ボゴッという捕食音は40メーター程先からも鮮烈に聞こえてきます。





不利なのは分かっていますが、ルアー交換の余地などある訳が無い!!
ポッパーのまま追わせて喰わせないとならない状況となりました。
結果、今にも水面を割るかのごとくの背びれ。
狂おしく身をよじる鼓動が水面になびくのでした。
すんでの所で見切られる。
これが最近のジレンマなのです。












たまたま?、沸いたそれが狙いでは無いのは当然でした。
パターンというならば、そんな浅いものではないのです。
深い深い見えない大海の一部の出来事。

殆どが遠巻きに見ている時間を、いかにしてその一瞬を絞るのか!?
奴らの気持ちなど、潮の動きだけで計られますか?という事。


ただ、それに見合う為に呼吸を整える事なのでしょうかね。
残念ながら、暑さに負けて投げ続け、冷静に休憩を挟む事はままなりませんでした。
持ってきた、約4リッターの水分は終わりまでもつ事は無かったのです。























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自分なりの明確なすみ分けですね。
未だ結果には遠いですが。
ともかく、脱水症状と不眠熱中症が手招きするのです。











全ては妄想なのでしょうね。
暑い夏の夢物語。

それが無いなら、私は釣りなど止めるかな。







それでは

キツイ釣行

7月18日の日記









当初の予定では、17日~18日の二日間の釣りを考えていました。
しかしながら、出発前となって急激に体調が悪くなってきました。
そしてまた、精神的にとても辛い事件も重なって起きたのでした。
さすがにこれにはまいりました。
よって、18日の一日だけ行く事にしました。



















実のところ、残された一日も釣りに行くかは迷ったのである。
殆ど無気力であった。
正直、部屋に閉じこもりじっとしていたい気分であった。
しかし、そこは半ば無理矢理にでも行かなければと思った。
嬉しい時、辛い時、どんな時も海に行く事で今まで来た自分。
海が心を静めてくれる様にと。









南紀到着はいつもよりも三時間程早かった。
眠れる感じではなかった為、ライトゲームはどうかと港に立ち寄る。
街灯の下には生命感があり、よく眺めているとアジの群れが浮いている様だ。
時折、小魚を追いまわす姿も見られる。
おそらく、カマスも入っているのだろう。
しかし、釣りを始めるも全くアタらない。
10分と経たずして既に心が折れて来た。
ライントラブルと同時に納竿する。






仕方なく寝ようかと思っていた時、思いがけず一台の車とすれ違う。
アレっと思いよく見ると、どうやら、先輩のY氏のものではないか。
降りてこられたのでお声をかけさせて頂く。
Rockbeachです!の声に驚く氏。
お互いまさかであった。
先輩もしばしライトゲームをされ、その後そこで車を停めて寝る事に。
私も横になってはみたものの、色々な事が頭を駆け巡り一睡も出来ない。
やがて、釣りの時間となった為に車を走らせた。

















少し時間を潰し、今日の渡船屋に向かう。
まだ、受付の時間には随分とあるのだが、駐車場は沢山の車であふれんばかりだ。
一見してルアーと分かる方の車も3~4台はある。
一台につき、1~2名と考えても既に定員オーバーだ。
おまけに常連の底物の方も何人かみえる様だ。
そこで、とりあえずは報告と先輩に電話してみる。
申し訳ない事に、自身の電話がモーニングコールとなってしまった。
状況をお伝えすると氏は少し考えられるとの事。
私は違うエリアに向かう事にした。
とある方より情報を頂いていた事もその理由の一つだ。
久々に御三家をメインで狙う。















出船前、Y氏より連絡を頂く。
氏は予定通りにそのエリアで釣りをされるとの事。
よって、一人初めての磯に渡るのだった。
海は穏やかであり、渡礁には不安は無かった。
しかし、釣り座や地形など全く分からなかった。
とりあえず、磯の一番高い場所まで行き、見下ろしながらゆっくりと準備をする。








沖に向かって立つとこれがどうにも面白い場所である。
まず、沖からは目に見えて潮が当たってきている。
はっきりと分かるほどの流れであった。
向かって右手はザワザワと川のせせらぎの様に見える。
地形的に少し浅くなっているのかも知れない。
一方、左手の方はたっぷりとした水深がありそうであった。
波こそ無いが、そこはどうして凪いではいない。
今いる磯を避ける様にして、沖からの潮が蛇行してさしている様子であった。
正直、どちらに向けて投げて良いものか悩む。
釣りの集中力を欠く要因にはなるのだが、ここはひとつ駆け足で両方を攻めてみる。













まず、向かったのは左手であった。
とりあえずは、ポッパーにて様子を伺う。
5分ほどして何も無い為、小走りで右手へと向かった。
こちらはいかにもトップに出そうな雰囲気ではあるが、思いのほかルアーの飛距離が出ないのだった。
渡礁後、僅かの間に西風が強くなって来た為である。
出そうで出ない。
気になる場所にルアーを届ける事が出来ない。
そんなもどかしさから、再び左側へと移動する。
再びキャストを繰り返していると、妙に右側が気になって振り返る。
その直後、水面を細長い魚達がジャンプしているのが見えた。
はたして、ベイトが逃げ惑ったのか、小型のダツが餌を追ったのかどうかは見えなかった。
ベイトである可能性を信じ大型の直ペンを投げた。
しかし、何も起きる事は無かった。













再び左側へ戻る。
再度、ポッパーへと戻すとルアーの後ろの水面が揺れた気がした。
二度、三度と引いて来ると、やはり何かが後ろについている風である。
ここで、丁寧にスローに誘ってみる。
水面のモワモワが大きくなり、パシャっと何かが出た。
更に引いていると、先程よりも少しだけ大きい飛沫があがった。
まるでスローモションの様に自身には見えている。
飛沫の後、浮いていたポッパーが水中に消えた。
よし!っと思ったのも束の間、次の瞬間ポッパーは浮いて来た。
何も出来ないまま終わってしまう。


















その後、しばらくはプラグには何の反応も無い。
焦りと苛立ち、それに精神的な痛みが混じって力が消えて行く。
そこで竿を置き、クーラーボックスからスペシャルドリンクを取り出して飲んだ。
立て続けに、3パックを飲みほした。
それほどの心境であった。
少しだけ落ち着きを取り戻し、今度はジグの釣りへと転換する。









今回、ジグ用にと新しくラインを巻いて来たのであった。
PEの消耗や欠損が自身はとても激しい為、より安価な4本編みのものを選んだ。
それに合わせたのは、フロロカーボンのリーダー80lbである。
長さはキャスト態勢に入った際、少しスプールまで巻く程度とっている。


しかし、今回はこの組み合わせが全くよろしく無かった。
結果的には毎キャストの度、ガイドにPEが絡んでしまった。
一番先のガイドと二番目との間の穂先にも絡む。
ライン放出の際、ガチガチとバットにリーダーが当たった。
結束部分がガイドを直撃し、凄い音を立てる事もしばしば。
結束部分がガイドの足に引っかかりもした。



最終的には、先端より二つ目のガイドが飛んでしまったのである。
私のタックル、そして自身のキャストの癖には全く合っていないのだろう。
この組み合わせでは二度とはしない。















気持ちを新たに、ロッド、そして換えスプールにてラインシステムもかえて投げる。
ボトムから宙層を丹念に探るも反応は無い。
しばらくすると、何とか届きそうな沖で水飛沫が上がった。
ぶすぶすと沸いているボイルに激しさは無い。
だがしかし、時折、背中が見えるのだがそのサイズは相当なものであった。
一か八かでジグを大遠投する。
ボイルの手前、約2メーター程度の所に着水したのだった。
着水直後のバイトに期待したのだがそれは無かった。
かわりに、約5メーター程離れたところから黒く見える魚体がジャンプしてジグの方に飛んで来る。
水面直下でジャークさせるが、そいつが喰う事は無かった。










その後は何の反応も見られなくなった。
急に眠くなってきたので横になる。
いくつかのルアーを置きっぱなしにして、その脇で眠ってしまった。
目覚めたのは11時過ぎ。
磯上がりは船頭の都合で正午であった。
起きてルアーを片付けたが、どうしても一つが見当たらない。
買って間もない、カーペンターが忽然と消えてしまったのである。
おそらく、ライブベイトとして海へ帰って行ったのだろう。
ともかく、とても辛い一日であった。



尚、Y氏は素晴らしい魚と出会いその手にされたそうである。
それも、2本も。







それでは

梅雨あけたの?

7月9日の日記








題名通りです。
普段、全然テレビを見ないのでハッキリとは分かっていません。
何となくあけたのかな?
そんな感じの Rockbeach であります。


とはいえ 「風がらしい方角からと変わったなー」 なんて思ったり。
天気をちゃんと学べば、前線が云々となるのでしょうが。
とても、そこまでは広げるパワーを持ち合わせていないのですね。
まあ、予報を見てイケそうかどうかって事くらいです




釣りに行こうかどうか考えていた時、一通のメールが届きました。
週末アングラーである、TNK氏からでした。
平日に二連休をとられた様子で、一緒にどうですかとお誘い頂いたのです。
お誘いは本当に嬉しいですね!
有難くご一緒させて頂く事になりました













正直、今回の釣行では、氏に私の我が儘をお願いするのであった。
氏のこだわりを知ってはいるのだが、お言葉に甘えさせて頂く事となったのだ。
まこと申し訳ないのだが、今回は私の釣りにご一緒頂くのである。
いわんや、好きな沖磯へとお誘いした。


今回の釣りでは、他に志摩からのアングラーも渡られるとの事。
全く、偶然の出会いではあるが、こうした事をとても楽しく思う。
何故なら、皆それぞれに創意工夫を重ねてみえるし、とても巧い方々が多いからである。
平日ゆえに単独での釣行の方も多い。
自身がそうだからかも知れないが、どこか通ずるものを感じるのだ。
今回出会った彼もまた単独であり、気持ち良く共に楽しめたらなと胸が躍った。
誠に有難い事である。











実釣の方はどうか?
あまり無い事ではあるが、前回とまるで同じ様な水色の海が広がっていた。
表現が曖昧だが、あえて例えるならば、その色は地元の津の海の色である。
濃い緑色にも見えるし、何かの濁りが入っている様でもある。
私が知っている 「水潮」 の色ではない。
釣座に立つと、幸運にも頭から潮を被った。
したたるそれを舐めてみるとからくはなかった。
よくは分からないが、塩分濃度は低いのだろう。







今日は大潮との事であり、これから一気に潮位が下がって行く。
潮流はあまりまとまらない風であった。
流れてはいるのだが、統一性に欠けるし方向も定まらない。
北西の風も強く、ザワザワと波立っているだけに見える。
悩んだが、あえてポッパーで始める事にした。
結果はというと、波に絡まり、顔をあげる事が出来ず瞬発力が無い。
ドブッとくぐもる様なスプラッシュを海中に生むのみであった。
それでも効果あるかと続けたが反応は無い。
すぐさまジグへと交換したがこちらも駄目であった。



TNK氏はさっそく魚とご対面している様である。
また、志摩の方も投げるたびに何かを得ている感じであった。
自身はとえば、あれこれと試すも何も無いのだった。










実は今回、シイラを数釣って、うまく持って帰ろうと思って来たのである。
しかし、今日の海もなかなかそれを許そうとはしてくれない。
何とかおびき寄せようとも、勇猛果敢なそのハートに火をつける事が出来ないのだった。
おまけに、他の魚種が気になってなかなか集中も出来ず。
ダラダラとチェイスを続けさせるだけの時間が過ぎて行く。




活性が低いのはよく分かっているし、気持ち良く襲える様なルアーでない事も承知であった。
それでも喰わせる事が出来たなら、何の躊躇いもなく全力で獲ろうと思っていた。
しかし、それが難しかった。
何を言っているのかと思われる方もいらっしゃるだろう。
それが、私なりに考えたシイラに対する礼儀だ。









しばし、休憩を挟み、いよいよという気持ちでシイラを狙う。
陽が昇り、磯から届く範囲の回遊はとても少なくなった。
ともかく、まずはルアーを見つけさせておびき寄せる事。
落ち着いて、もがく様なアクションを送る。
そこでやっと、ビッグバイトを得た!
自身の間でフッキングを叩き込む。
フックセットも申し分ない。
嬉しいメスのシイラが釣れてくれた。
丁寧に捌き、最高の鮮度を保つ様に氷を置いた。
とても嬉しいお土産となった。










その後は他の魚を真剣に狙って行った。
大型のペンシルを引いていると、ふいに底から白い何かが浮いて来る。
わらわらと揺らめくその姿は畳一畳ほどもあった。
更に引くとそれが何かが見えた。
約20匹ほどのシオの群れが浮いて来たのだ。


ルアーから、50センチ程の距離を保ちながら追いかけてくる。
すぐに瀬際へと達し、喰う様なモーションは見せなかった。
何度かキャストしていると、その中の数匹が捕食態勢には入った。
しかし、バイトには至らない。
群れの中にはカンパチと呼べるサイズも混じっている。
そのままでは喰わせられないと思い、急いでジグへとスイッチする。
それでもバイトさせる事は出来なかった。




他の方も投げたが、一瞬だけ追って来たそうである。
その内にその群れは本当の餌を見つけてしまった。
雑魚の玉に襲いかかる!
途端に海面が割れ、あちこちで水飛沫が上がった。
三人共、一斉にキャストをした。
皆が皆、激しいボイルにルアーを入れる事が出来た。
しかし、誰ひとりとして喰わせる事は出来なかったのである。
自身としては、またしてもカンパチに負けた。
いったい、何度目であろう。
悔しさを通り越し、しばし途方に暮れた。








その後、不思議に海の様子が変わった。
目に見える変化は特に探す事が出来なかった。
シイラをはじめ、正体不明の魚達がトップ、サブサーフェスに反応を示す。
一度など、TNK氏の引くルアーに海面が爆発した!
サメかも知れなかったが、そうとは断定出来ない影も見えていたのである。
残念ながら誰も掛ける事は出来なかった。
この時間はほんの僅かなものであったが、ここらしさを垣間見る事が出来たのではないかと思う。






やがて、磯あがりの15時を迎えた。
13時頃からは風は南に変わり、結構な波が当ててくる様になっていた。
おそらく、この日の潮汐でなければ、最後まではやる事は出来なかっただろう。
互いに狙いの魚を手にする事は出来なかったが、志摩の方も合わせてとても楽しい時間を過ごす事が出来た。
お二人に感謝しています。

本当は、TNK氏ともう一日釣りをしたかったのだが、用事が出来た為に叶わなかった。
また、次回を楽しみに、自身の釣りを歩みたいと思います。



それでは









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