10月9日の日記
今思えば、本当に水曜の度に台風が来ていた気がします。
週末組は磯へ、また漁港へと。
良い釣りをされた知人も多いのでした。
いよいよと思うと荒れでございます。
どちらにしろ、釣りに行かねばなりません。
こんな時でないと確かめれませんから。
前回のハンドルノブの交換の話。
それはまさに、釣行直前の事であった。
不慣れな為に苦労し、作業が終わったのは22時前の事。
そこから釣りの用意をして、出発したのが23時をまわった頃である。
今回、確かめたいのはやはり 「トンパク」 の事である。
魚の事で頭がいっぱいだった為、実は台風の進路など特に確認はしていない。
おそらく、直撃はないだろうなという程度の予測である。
行ってみなければ分からない。
結局、いつもそんな感じだ。
高速に乗り、松阪を過ぎた頃にハッとする。
「しまった! 合羽を持ってくるのを忘れた!!」
戻れない距離ではない。
しかし、土砂降りの中を戻るならば、
おそらく、家に着けばもう出たくなくなるだろう。
そう思い、そのまま走る事にした。
どこか、コンビニにて合羽を買えば良い。
売っていないのもまた運命。
ポイントまでには、三つか、四つしか店は無いのだ。
結果として、僅かに一つだけそれはあった。
四百数十円のそれを抱きしめ、レジに向かったのは言うまでもない。
ほどなくしてポイントに到着する。
幸い雨は小降りになった。
まずはと思い海を見に走った。
そこで絶句する。
そっと覗きこむと、銀箔の反射で目がかすむかの様であった。
外灯に照らされ、ギラギラと黒い海が輝いているのだ。
何というアジの数だ!
これから起きる事に妄想は加速する。
息も絶え絶えに準備に走る。
キャストを始めるとその煌めきは薄れて行った。
気配を隠そうとしても叶わない。
不自然な何かが魚には分かるのだろう。
途端に群れは散り始めた。
とはいえ、釣れる。
20センチに満たない魚が一匹、また一匹と釣りあがって行った。
何の策も必要無かった。
投げて糸フケをとれば喰っている。
それを巻き上げるだけの単調な作業が続いた。
しかし、それも長くは続かない。
そこはそう。
離れていても、この列島では台風が通り抜けている最中なのだ。
山が唸り空気が震える。
叩きつける雨。
辺りではけたたましい音を放って何かが転げて行く。
当然に海も豹変する。
立っていられない。
気持ちはあるのだが、どうしても釣りを続ける事が出来ない。
不甲斐ないが、南紀特急の中に逃げるしかなかった。
それは何度となくやって来た。
風と雨が止む、僅かなタイミングでのみ竿を出すのだった。
今夜来たのは、足下に沸く魚を釣りに来たのではない。
あくまで狙いはトンパクである!
立ち位置を変え、しゃがみ込んでその時を待った。
空よ沈まれと。
祈りは通じた。
嵐の中で、2分、3分とそれが収まる時が訪れます。
その一瞬に思いを込めました。
本当に嬉しいです。
とても小さな魚ですが出会えた事に。
足下に突っ込むその姿に溜息がこぼれます。
風は弱いが雨は強く打つ。
そんな時には喰わない。
小雨だが轟々と風が吹き付ける時。
そんな時も喰わなかった。
喰うのは、そのどちらもが僅かに止む時だけ。
いつしか、その瞬間だけを待つ。
しかし・・・。
そのタイミングでも、とうとうアタリが無くなってしまった。
ならばといつもの厄除けをする。
2~3杯釣れると、何故か急に彼らのスイッチが入ってしまうのでした。
いたる所でアオリのライズが起きます。
不思議ですが、その時に抱く事は無かった。
台風マジックでしょうか。
それもやがて静まるのだが、トンパクからも何も聞こえなくなってしまう。
ならばと、更に深みへと降りる事にした。
先日の再現があるのなら、その下には違うアジが集っているはずだ。
コッっとした感触に我に返る。
アワセると振り上げた手が止まってしまった。
そのまま、グイっと締め込んで行く。
巻き上げるも、そのトルクでのたのたと立ち往生となる。
刹那、テンションが抜けた。
無念のフックオフであった。
それが二度続く。
三度目にしてようやく見る事が出来ました。
良型です!
やったね!!
静かになるその時を待っていると瞬く間に時間は過ぎて行く。
投げれないか、投げれても釣れないか。
幾度となくそれを繰り返した。
そして朝となり、
僅か5分ほどの 「違うヤツ」 のジアイに突入する。
それは 「アラハダ」 であった。
苦労して、やっと一匹を掛ける事に成功するのだが。
ランディング時に歯で切られてしまった。
目測でゆうに40センチを上回るその姿。
とても残念であった。
結局、明るくなるその時まで竿を振りました。
もう少しだけ穏やかであったならと。
さすがにそう旨くは行きませんね。
その後、帰路につき、パーキングにて眠るのだった。
数時間は横になっていたろう。
それでも、雨はまだ降り続けている。
台風は遠く離れたはずなのに。
目が覚めて煙草に火をつける。
少しずつ覚醒していく中で、色々な思いが浮かんでは消えて行った。
勿論、釣りの事である。
やりきった直後の事であり、その疑問の数々は生々しかった。
釣りは腕が一番である事は間違いない。
だからこそ、及ばない事、足りない部分を道具でカバーしたくもなるもの。
様々な事が錯綜する。
単純に釣り足りない気分だった。
夜まではまだ何時間もある。
他の釣りの調査も出来ないわけではないが、
どちらにせよ、この雨をどうにか防がない事には始まらないのだ。
コンビニで購入した合羽は、ボタンが壊れ、強風にて一部が傷んでしまった。
幸い予定も無いし、たまにはゆっくりドライブも良いだろう。
そう思い、求めるものを探しにショップへと走るのであった。
かなりの時間が経過したろう。
やっと目的の場所に着く。
今日はゆっくりと回ろう。
そんな気分であった。
色々と見ていると、見覚えのある姿が視界に入る。
一端、通り過ぎ、再び戻るとやはりであった。
まったく偶然にして、W氏とパッタリと出会ったのである。
お声をかけさせて頂き、今日の釣りをお伝えするのであった。
氏はなんと、ロックショアへと行かれていたとの事である。
その後、ご友人ととても楽しい釣りをされたと。
皆様には日常のこんな風景も、
殆ど独りで行動する私には、珍しく、楽しい貴重な時間なのだ。
しばらく買い物を続けていると、W氏がご友人と共にいらっしゃった。
是非ともお会いしたかった、I氏が来て下さったのである。
こんな事、いちいちブログに書かなくて良いだろう!?
そうお考えになる方もいらっしゃるとは思う。
何故か?
それは、とても嬉しかったからに他ならない!
尊敬しているアングラー、気になっている人とこうしてお話しできる。
オーバーかもしれないが、Rockbeachには本当に嬉しい事なのだ。
そして、楽しくてしかたない。
瞬く間に時間は流れて行った。
ご迷惑にならない様、気持ちをこらえてお別れする事に。
そして、自身の疑問を、
道具を買うという事で具体化して行ったのである。
合羽は高額で買うことは叶わなかった。
そこから再び戻る。
雨は小降りになったが、その分、蒸し暑さが増した様であった。
珍しく、ドライブインにて食事をする。
満足に寝れていない為、満腹になると目が閉じて来た。
そこで、磯の近くへと移動。
眠るなら潮騒を子守唄にしたい。
目をさまし行動する。
まず、初めての場所へと向かう。
迷いながらも、夢見て赴くこの感じが大好きだ。
ファーストキャストを撃って、ほどなくしてそれを捉えた。
コッとした明確なアタリであった。
アワセると明確なる重量感である。
しかし、もどかしいファイトを続ける内にフックオフとなった。
これこそ!っと自身が選らんだ道具が敗北した。
何かが違う。
何かが合っていない。
その場で得たバイトは僅かに二度。
伝わるそれはデカかった。
三度目は訪れない。
緊迫した場ほどそんなものであると思う。
夢中になっていた為、携帯電話を見る事はしなかった。
次なる場所へと向かっていたのもある。
到着し、緑色に光るスマートフォンを開けるのだった。
W氏からのメールであった。
今まさに、着いたそこに氏はいらっしゃるのである。
またも偶然の出会いであった。
ここしかない。
氏との釣りは初めてであった。
とにかく、投げれば釣られている。
私のアジ釣りなど全く霞んでしまう。
喰いが悪くなると、やはり、いつもの 「厄除け」 をする私であった。
時が良かったのか、一投一杯の楽しい釣りを味わった。
その間も明確に獲物を釣る氏。
面白くて、頭から湯気が噴出していたかもしれない。
その後、二人でトンパクを狙った。
絶妙にも難しい時間に釣りをする事となる。
それは、氏と私だけが分かる事だろう。
その場に居なければ感じない事ではないか。
私にはとても言葉で表現が出来ない。
真夜中の海に 「小声」 だが興奮した大人の男の声がこだましたろう。
とても、とても、難しい釣り。
W氏は喰わないトンパクだけでなく、
私には絶対に取れないマアジのバイトを捉えて行ったのである。
その間、自身は金魚を釣りきった。
同じ様にしてもそれは変わらなかったのだ。
フォールの釣りを愛する、氏の妙義が冴えわたる。
それでも、自身の釣りを忘れてはならない。
それが、ここ数年にわたる釣行で得た一つの答えなのだ。
自らを信じ、愛すべきトンパクを掛けて行った。
こんな楽しいランデヴーは滅多とない。
瞬く間に時は流れて行くのだった。
その夜の撮影は無い。
我が心にしっかりと刻むのみ。
私は幸福である。
それでは
My Tackles
Rod THIRTY FOUR Advancement HSR-610
Reel DAIWA 13 CERTATE 2004CH
Line THIRTY FOUR Pinky 620g
Leader SUNLINE BLACK STREAM #1.25
漁港
10月7日の日記
最近はアジ釣りがとても楽しいです。
釣れて、食べる楽しみもまた魅力ですね!
揚げたてのアジフライとビール
もう、たまりませんっ。
暗い海を見つめながら、アジはどこにいるのだろうと考える。
ルアーを通しても通してもアタリは無い。
色々と試し、やっと小さい感触が伝わる。
そんな感覚がたまらないのです。
魚の大小に関係なく。
楽しい事で頭の中はいっぱいになってしまいます。
釣行当時、数人の方から気になるお話を頂いていたのです。
なんと、我が町でアジが釣れているというのです。
子供時代、父親に連れられてやったサビキ釣りには確かにアジは釣れました。
しかし、それも、サバなどが回遊してくる僅かなタイミングだけだった様に記憶しています。
何にせよ、もう、30年近く前の話。
気合こそ入りませんが、この目で確かめてみたくなりました。
うーん、何かとても難しいアジの予感です
地元とはいえ、せっかくの釣行なので試したい事も持って行く。
それは単純に道具の事。
3月に購入してからずっと使っていなかったものがある。
DAIWA 13 CERTATE 2004CH
メイン機と考えて買ったはずなのに何故か。
一つ目の理由。
04号のラインを巻いたのだが、それが自身の癖に全く合わなかった事。
少しでも気を抜いてやっていたりすると、すぐにラインがグシャグシャに絡まってしまうのだった。
これでは、いくらラインを巻き替えてもキリがない。
二つ目の理由。
先に購入した、
12 LUVIAS 2004H に比べ、私の感覚が重いのであった。
購入時、顔見知りの店員さんからも、
「何故か重く感じますから、ルビアスを追加頂いた方がよろしいのでは」 と。
はたして、今の感覚ではどうか?
それが知りたくて、
ラインには同じ、03号を新たに巻いて臨む事にした。
これで、いつもの感覚にリールだけが違う事になる。
会社から帰り急いで現場に向かう。
近いとはいえ、高速に乗り、あともう何十分か走れば南に行けるので微妙な感じだ。
いつも、あと30分、あと30分と思っている内に気がつけば地図の一番下にいる。
これが私の悪い癖だろう。
遠くに行けば釣れるわけではないのに。
そんな事を思っている内に駐車スペースに着いた。
確か台風の影響だったか、強い風と波の音がすごい。
やはり、人は誰もいなかった。
道具を持って、ここかなと思う場所に歩いて行く。
情報を頂きはしたが、詳しいポイントは訊かないでいた。
自身の経験からだが、漁港では特に立ち位置が重要となる様に思う。
僅かに数メートル離れただけでアタリが出ない。
広大な護岸でさえ釣れるのは数点のみ。
自身の釣りではそうだったし、それは海の中の何かかも知れない。
故に魚を探す楽しみだけは残しておきたかった。
水際に着いて、長靴を履いてこなかった事を後悔する。
潮位がある事もあって、風波でどこも潮を被っているのだ。
何だかアジ釣りではない緊張感が漂う。
静まり返った漁港もけっこう怖い。
何とか濡れない場所に荷物を置く。
街灯の明かりが海を照らしているが、見えている魚は居なかった。
暗闇の部分に目を凝らすと、たくさんのイワシがそこに溢れていた。
半ばこんな近場でもと、そのイワシの群れに感心してしまう。
早速、気になる箇所にキャストを初めて行った。
5投、10投、様子を伺うが何もない。
レンジを変え、アクションも変え探って行く。
それでも全くである。
そこで、普段はあまりしないアプローチをしてみる事にした。
すると、コツンっとした手ごたえが出る。
半信半疑で合わせると乗った。
引きが違う・・・。
パシャパシャっと跳ぶのだった。
セイゴちゃんが釣れてくれました。
それにしても可愛いサイズです。
そっと逃がしました。
その後、先程の感じで探って行くとセイゴが連発となった。
狙い方をかえると数センチはサイズアップした魚が出る様になった。
しかし、アジは全く姿を見せない。
やるほどに本当にアジはいるのだろうか?と不安になる。
いや、人は確かにこの漁港で釣っているのだ。
自分だけが釣れない事はいつもの事。
しかし、例えば、ジグヘッドの号数やルアーを変えるなどはしなかった。
正直、セイゴによく遊んでもらって満足だったから。
やはり、リールの重い感覚は前と変わる事はなかった。
意識していてもしなくても、どうしてもやりにくいと思ってしまう。
道具にはうとい私ではあるが。
少し調べてみようと思いウイスキーに手をやるのであった。
それでは
My Tackles
Rod THIRTY FOUR Advancement HSR-610
Reel DAIWA 13 CERTATE 2004CH
Line THIRTY FOUR Pinky 620g
Leader SUNLINE BLACK STREAM #1.25
変わった魚を釣ってみたい。
これは、私の少年時代からの欲望かも知れません。
思えば、筏用のチヌ竿に小型のベイトリールを持って。
脈釣りで各地の堤防で釣りをしたものです。
その頃は家に大小様々な海水の水槽を置いていました。
美しかったり、珍しい魚が釣れるごとに、
アクアリウムは賑やかになって行ったものです。
魚好きの私の釣りでした。
おそらく、その頃に培った感覚なのでしょうか。
変わった魚、あまり釣れない魚、そんなのに強烈に心が動きます。
今でいいますと南方系でしょうか。
セイゴでしたら丸よりはヒラ、更にいうと星。
シオでしたら本よりはヒレナガと。
釣りの醍醐味が云々ではなく、手にすると意味もなく嬉しいのです。
少し前から力を入れている、ワームを用いたライトゲーム。
とても苦手な釣りを克服したくて、再開したのが懐かしいです。
特にアジを狙った釣りにはハマりました。
釣りをする中で、色々なアジが釣れる事を知りました。
その中でも、比較的に近場で出会える強烈なヤツ。
それが 「トンパク」 です。
機会あるごとにコイツを探し狙ってはきました。
しかし、なかなかその姿を見る事は出来ませんでした。
単純に出会いやすい時期というものがあるかも知れない。
そう思い、今年は少し早めにアジ釣りを始めたのです。
釣り方も考え、ポイントも自分なりに絞りました。
結果として、やっと釣りのピントが合い出会う事が出来たのです。
故に休みの度の台風も愛おしいと。
頭の中はこの 「トンパク」 でいっぱいでした。
前置きが長くなったが、ここからはいつも通りの日記となる。
連休ではない休みが取れ、心は南紀へとシフトし始めていた頃であった。
いつもの天気予報、波高をチェックするが芳しくない。
もしかすれば、僅かであればあの磯には立てるかもしれない。
否、その確率もかなり希望を持って見たものである。
悩んでいる頃、Taka氏より連絡があった。
氏もまた、ライトゲームの面白さに目覚め、
最近よく通ってみえるのだ。
「よかったら一緒に釣りしようぜ」
そのお誘いが決定打となった。
磯釣りは別の場所でも出来る。
仕事で遅くなったが、準備をして氏のポイントへと車を飛ばした。
トンネルを抜け、しばらく走ってそこに着く。
氏の車が見えてすぐ隣へと停めた。
あまり感覚は無いが、結構な月日会っていなかったようだ。
いつも元気な氏が久しぶりと手を振った。
早速、道具を持って氏の方へと向かう。
釣れた?ときくと、ポツポツとの事であった。
なかなか渋いらしいが、それでも釣れ続く感じの様である。
自身、このポイントでのアジ釣りはなかなか難しいと感じている。
結構な水深があり、潮が動けば川のごとくだ。
ストラクチャーが点在し、ブレイクか何か?
結構、手前で魚の反応がある。
そんな風に認識している場所である。
探るのにかなりの時間と忍耐が要求される。
故に難しいとなる。
この日はあまり考えずに始めた。
固定観念に縛られやすい自身であるからだ。
他の場所同様の探りからスタートする。
コクン、ビシッ!
いきなりのアタリからのアワセであった。
全く幸先良すぎである。
しかし、やはりというか、その後が悪い。
氏は隣でアタったアタったとキャッキャ言っているのだが・・・。
自身には全くもってアタりはしない。
これこそが何とも面白いところではないか。
タックルやライン、ジグヘッドやルアーの違い。
そして、釣り手の引き方などなど。
僅かな事の積み重ねが明暗を分ける。
今までであれば、何が違うのかと釣れている人に合わせようと試みた。
タックルボックスやルアーケースをひっくり返し、一心不乱でノットを組んだりとしたものである。
気がつけば釣れないか、ただただ慌ただしいだけで集中できないか。
そんな事ばかりだった様に思う。
よって、最近は自分の持っている物だけで探してみる事にしている。
本当にその日の正解はただ一つなのか。
他の道もあるのか。
それはやってみなければ分からない。
この日も釣れない中で色々な道を探した。
少ない引出しでしかないが、それでも、通うほどに色々と増えるものである。
そして、やっと自分の物でアタリを得る事が出来た。
後は 「再現性」 があるかどうか。
他の事をしてもダメでも、それをすればアタリが再び訪れるか。
喰い込み云々は後の話である。
結果、自分パターンは成立した。
それでないと、どうしても自分の釣りではアタリを得れなかったのである。
それは 「ボトムより少し上を高速巻き」 であった。
自身のハイギヤリールの選択の意味がここにある。
今回はルアーサイズでも違いが出た。
メインとしては2種類のルアーを使っている。
1.8” と 2.8” のものだ。
それぞれ、気になる色を何色か取り揃えている。
前途の自分パターンでは、 2.8” のものでしかアタリは出なかった。
色はさほど関係ない様子であるが、どうやらサイズはよく見ている様だ。
これで何匹かのアジを釣る事が出来た。
中には、20センチ強のも混じり、さすが深場の釣りだなと満足する。
しかし、Taka氏のアタリの多さとはかけ離れていた。
互いにショートバイトに苦しむが、どうやら、氏の釣りの方がそれが顕著であるのだろう。
ちなみに氏の釣りは私には止めているかの様に見えていた。
さすがの繊細さである!
時が経つにつれ、明暗の境あたりに妙な動きをするものが見えだした。
ヘッドライイトを照らしてみるが速すぎてよく見えないのである。
長さは10センチ位であり、魚のようにも見えるのだが。
たまに見せる動きから、おそらく 「蟲」 ではないかと考えた。
それにしても速い。
時折、護岸の影に潜むシーバスが反応している。
自身のパターンとの関係は定かではないが、高速で動く長い蟲をアジも意識しているならば?
無い話ではなかろう。
渋いながらも釣れ続いてはいた。
しかし、それでも、アタリが遠のく事はあった。
そんな時、半ば本気で笑いながら言う。
アオリの大群が押し寄せて来たぞっ!
鼻歌まじりでエギを投げる氏。
なんと!一投目からアオリを抱かせているではないか。
そして、二投目も釣った。
さすがに三投目は無かったが、飽きたと言ってまた黙々とアジを釣る。
アジを釣り続けては、「アオリの大群がやってきた」 と言ってまたイカを釣った。
アジも良型だしイカは美味そうだ。
我慢出来なくなり、エギが結んである氏のブランジーノを奪い取った。
わざわざ、右ハンドル仕様のイグジストのハンドルを左に付け替えてやった。
しかし、しゃくれどしゃくれど、自身にイカが釣れる事は無い。
すると、今度はまあまあサイズのミノーを投げてムツを釣っているではないか!
夜が更けていくにしたがい、だんだん、Taka氏の釣りが神憑かって行く。
おそらく・・・。
小物の神 がおりた。
釣れなくてさすがにボヤキ出す私。
ボヤキながら釣る。
これが実に楽しい!
なかなか、おいそれと誰にでもというワケにはいかないのであるが。
いつもそんな釣りが楽しい、Taka氏に大感謝なのである。
気がつけば午前3時前。
後ろ髪ひかれながら氏と別れ、自身は次のステージである磯へと向かった。
約一時間後に周辺のパーキングへと到着した。
スマートフォンを開け、最終の天候、波の確認を行う。
おそらく、予報よりも現実は荒れているだろう。
そう考え向かう先を決めた。
波に強い磯を知らないわけではなかったが、今回は渡船を利用する事にした。
全く寝ておらず、険しいルートが不安だった事。
(落ちれば死ぬ可能性が高い)
そしてなにより、そこで小物の餌釣りをしてみたかった為である。
家を出る時にしっかり磯竿を積んで来ていたのであった。
荒れた日という事もあり、渡船屋にいるお客さんは少なかった。
そしてまた、今までにお顔を見た事があるなという方達であった。
おそらく、釣りキチの常連さん方であろう。
出船するとどうやら、私が一番沖にある磯を希望している様だった。
他の方の渡礁は後回しにし、私が渡るのを今は最優先に考えて下さる様子である。
おそらく、一番浅い経験値の私を不安に思ってみえるのだろう。
目的の磯が近づくと自然と唾が音をたてて喉を降りて行った。
まるで、何かのアトラクションを目の前にしているかの様な錯覚を覚える。
ここが良いと伝えた事を少し後悔した。
いざ、荷物を持って船首を目指すと後ろから一斉に檄が飛ぶ。
そこは違う、今は待て! とそんな感じでタイミングを教えてくれた。
その声に合わせて一気に飛び移ると、足元を白波がギリギリにかすめて行った。
間一髪、無事に渡礁する事が出来た。
そこから更に高台を目指して磯を歩いて行く。
途中、波で待機を余儀なくされたが、それでも何とか一番高い場所へと辿り着いた。
荷物を紐解いていると、一段と大きなうねりが沖に立った。
手を止めて見守る。
うねりが磯を叩くと、とてつもない水の塊が這い上がってきた。
まさかと思う場所にいくつかの道具を置いていたが、波は悠々としてそれを飲み込んだのである。
磯竿こそ無事であったが、玉の柄が波に持って行かれてしまった。
これは海面から目が離せないな。
そんな感じでスタートする事になった。
波を見計らい、さらにルアーが飛び出さない様に気をつけて釣りをする。
簡単な様に思えるがとても難しい。
ルアーに気を取られていると、ふと、沖に立ったヤバイうねりを見逃しそうになる。
とても集中など出来なかった。
うねりが立てば一目散に上へと逃げる。
朝からそれを繰り返すばかりであった。
そろそろ、ヒラがサラシに付いてはしないかとミノーでチェックを入れてみる。
何度か通してはみたものの反応は無かった。
しかし、今いる立ち位置では、回収の際に絶対にルアーを磯に当ててしまうのである。
ボディーは傷だらけになり、フックの先はみるみる潰れて行く。
ジグに換えてもそれは同じ。
様々な層を自分なりに攻めてみたが反応はない。
潮位も落ち、風が少し変わったのを見て休憩する事にした。
少し静かになったとはいえこのサラシである。
間を置いてミノーを泳がせてみたが魚は出ない。
一度は風が緩んだが、今度それは沖からの風となって行った。
潮位が下がった分、何とか立てるのだがジグの泳ぎがぎこちない。
よって、潔く、いったんルアーを諦める事にした。
続いては本命の小物釣りである。
いつもの胴つき仕掛けをキャストして行った。
しかし、これが思いの外難しいのであった。
あて潮と言うべきか、単純にうねりが強すぎるのか。
沖へと投げた仕掛けは、あっという間に磯際へと押しやられてしまう。
僅かでもタイミングを見誤ると根掛かりしてしまう。
その加減が分からなくて仕掛けをいくつも失ってしまった。
少しでも潮が緩そうな場所を探すのだが。
糸フケを取って竿を立ててみても、まったくすぐに糸が緩んでしまうのだ。
ハンドルを巻きながらアタリを待つも何もない。
上げてみても餌はそのままの姿で針先に付いていた。
あまりに難しくさらに熱が入る。
磯上を行ったり来たりして、ともかくハニースポットを見つけるのに必死となった。
釣りが成立しつつ、魚が群れている場所はきっとあるはず。
青緑の海面からは分からないだけで、荒れていてもきっと魚はいるはずだと。
ともかく、躍起となってそれを探した。
しばらくしてついに見つける。
仕掛けを下していく暇がない!
落ちているその時から喰ってくるのだ。
小物天国に出会う。
一発目は真っ青なベラの仲間であった。
赤いベラも釣れたし、穂先が舞い込むと尺を超えたアイゴがヒットした。
磯竿のしなりに不慣れな自分はそのファイトを充分に味わった。
あまりの忙しさに手先もウエアもオキアミの汁だらけとなる。
臭くて嫌なのだが釣りは止まらない。
それでも、ちょっとタイミングを誤ると根掛かりとなった。
道糸3号がなかなか切れてくれない。
沖へとキャストするとまたアタリが無くなる。
おそらく、魚がいないのではなく、イメージとは裏腹に仕掛けが立っていないのかと思う様になった。
竿を立て糸を張っているのだが、おそらくはちゃんとなっていないのだろう。
手前の攻防戦のみがその時の切り札となった。
小さくても嬉しい魚が釣れました。
やったね!
いつか手軽な方法でもう少しサイズアップしたいと思っています。
よし!っと本命登場です。
グッドサイズに自然と笑みがこぼれます。
お腹パンパンですね。
夢中になっていて気づかなかったが、沖からの風はどんどんと強さを増していたのであった。
おまけにどうやら満ちてきた様子である。
急に立ったそれを見逃してしまった。
磯へと押し寄せ、グンっと大きく海面が下がったのを見て後悔した。
おそらく、もう間に合わない。
竿を持ったままで、その場の出っ張りにしがみつくのが精一杯であった。
ドゴーンっという音とともに青い塊が押し寄せる。
刹那、強大な力が自身を包んだ。
持って行かれまいと岩をつかむだけであった。
一瞬の事であったが、タックル以外すべてが海へと消えた。
おそらく、ルアーに換えてもこれ以上は無理だろう。
荷物を片付け、すぐに来た船に乗って撤収する。
いや、それにしても餌釣りが楽しかった。
ずぶ濡れになってしまいましたので、常連さんにきいて温泉を探しに来ました。
安い方ならこっちかなとのお言葉にあれよあれよと着きました。
平日の真昼間という事もあり、お客さんは自分だけです。
ワクワクしてのれんをくぐりました。
思わず 「ウワァ~」 な景色です!
何か海の色が南国の海みたい。
素晴らしき景色を見ながらゆっくりとお湯につかりました。
あぁ極楽極楽。
少し仮眠をして最後のアジ釣りへと向かった。
最近、あるきっかけで、スペシャリストである、W氏とよくお話をさせて頂いている。
尊敬している氏とお話しできる事自体がまず嬉しいのだが、
およそ、どんな釣りにも明るくて、そのエピソードの数々に感動する事ばかりなのだ。
自身が今通っているのはアジの釣り。
磯からは遠ざかっている為、そちらを中心に自身の事もお伝えさせて頂いている。
先日、この、W氏のポイントについて教えて下さった。
場所が変われば釣りが大きく変わる。
最近、それをとても実感している。
果たしてどんな釣りとなるだろう?
とても気になるので、まずはそちらへと向かう事にした。
ポイントに到着すると他に人は居なかった。
駐車スペースに車を停め、結構歩いてその場に立った。
早速、釣りを始めると間断なくネンブツダイが釣れてくる。
物凄い数の彼らが集っている様子である。
レンジを変えようがアクションを変えようが、釣れてくるのはこの金魚達ばかり。
アジは居ないんじゃないかと錯覚する程である。
しばらくすると、若いアングラーが三人やってみえた。
丁寧にご挨拶され、三人並んで釣りをスタートされる。
っと、いきなりヒットがあり、ロッドを曲げて巻き上げてみえるではないか。
なんと、私が釣る事が出来ないアジである。
それから、約30分の間、彼らはアジを連チャンで釣って行った。
やはり、自身に釣れるのはネンブツダイのみだ。
まるで悪夢を見ている様であった。
そんな彼らもパタっと喰いが止んでしまう。
そして、帰ろうといってサッと帰ってしまった。
何という効率の良さか!
完全に自信喪失して移動するのだった。
最後に向かったのは、自身の好きな 「トンパク」 のポイントである。
開始から、やはり、5投くらいは金魚の連発であった。
先程の悪夢が再びよみがえる。
頭をリセットし、トンパクの事を考えてのみアクションを刻んだ。
コン、ビシッ!
ジィィィーっと狙い通りに乗った。
目まぐるしく変わるパターン。
分刻みで変わり行くレンジ。
ただただ、夢中になって釣りを続けました。
しかし、その引き。
よく引くなんてものじゃない。
縦横無尽に走り回り、走れなくなると足元深く突っ込むその姿。
まさに、磯のあの魚とそっくりではなかろうか。
同時に釣れるマアジよりも、3センチは小ぶりだろう。
しかし、数段上のクラスのファイトを見せる。
それがまた、私を熱くさせている理由だ。
時間など忘れ20数匹の捕獲に成功する。
今回は夢中になっていたので他の撮影は無い。
家で撮影したものをご紹介させて頂く。
一番上がマアジです。
二段目からがトンパクで、三段目は絞めたものです。
画像では分かりにくいと思いますが、
まず、釣れた時の色が違います。
暗闇にいてさえ、
トンパクはその魚体が青光りしているかの様に見えるのです。
体型は小さいながらも、
とても肉厚で砲弾の様なシルエットをしています。
マグロを彷彿とさせるかたちと言えば伝わりやすいでしょうか。
素手で触った感じは、ツルツルしていて粘液もより多い様に思います。
エラを開けますと、特徴的な突起が見えます。
この突起は骨の様に硬いものではありません。
身の延長という感覚です。
今回は一日の休みではありましたが、ともかく、殆ど釣りをしていました。
エギングに夢中になっていたあの頃を少し思い出しました。
無心になって糸を垂れる事。
最高に心が洗われますね。
とても楽しい一日でした。
それでは
My Tackles
Rod THIRTY FOUR Advancement HSR-610
Reel DAIWA 12 LUVIAS 2004H
Line THIRTY FOUR Pinky 620g
Leader SUNLINE FLUORO #1.25
最近、結構マメに釣りに出かけています。
暇ができましたら釣りにとまわしていますので、なかなか日記を書くことが出来ませんでした。
訳あってしばらく行けそうにありませんから、順に書いて行こうと思っています。
よろしければご覧ください。
前回のシーバス釣行では全く何の手がかりも得る事は出来なかった。
只々、難しい。
それが本音である。
親しくして下さる先輩、友人の幾人かはその道のスペシャリストだ。
皆、一匹狼である。
私がいう 「一匹狼」 とは何か?
社交性が無く、独りの世界で釣りをされている訳ではない。
どちらかと言えば、羨む程に社交性に富み、人間性豊かな魅力的な方々であると思う。
どういう意味か。
それは己の信じた事を独り突き進むという事。
たとえ一人であっても、その行動力が鈍る事は無い。
「情報」 に疎い訳でもなく、それを取り込みつつも自身の信ずるものを貫く。
平たく言えば、己がここだと思う場所で己の釣りで何かを見出すという事。
来る日も来る日も通う。
時には十何時間も打ち続ける。
一年、二年とそれを重ねて行く。
良い日も悪い日も越えてきた。
気づけば10年。
分厚い歴史となる。
釣れない、分からない、釣りたい。
だから、教えてもらうのか!?
訊ける訳がないではないか。
一生懸命に追い求めているからこそ、自然と色々と教えて下さるのではなかろうか?
釣果など関係ない。
うまい言葉もいらない。
私はそう思う。
この夜、自身の心は揺れていた。
勿論、鱸と出会いたい。
そしてまた、繊細にして大胆なる、アジを釣りたくもあったのである。
考え絞ろうにも答えは出そうにない。
二つの道具を持って出かけるのだった。
後は現地で決めようと。
休みの度に、台風だか温帯低気圧がやってくるので愛おしい。
雨は無くとも海は時化ている。
まずはと、川を見に行ってみる事にした。
到着当時、潮位はしっかりと高かった。
場所に立って空気を感じる。
海の音は轟々と聞こえている。
暗闇には溢れんばかりの水、そして大きな流れがあった。
怖い。
率直な感想である。
自然が怖い、そして心霊が怖い。
感じる自身が嫌になる。
おそらく、今、入ったら少しばかりの何かを得るだろう。
しかし、どうしても超える事は出来なかった。
いくら、諸先輩がたの釣行を語ってもである。
非科学的水難事故などまっぴら御免だ。
よって、9月11日の釣果を期待して移動した。
結果はどうか?
数時間、静のフォールの釣りを展開して四匹であった。
「ルアー釣りのエキスパート」 であると信じて疑わない、
友人の、TAKA氏の前日か前々日の釣果は8匹。
やっぱり、どうにもの様子である。
この頃から、アジの日ムラを意識し始めていた。
業界いうところの、アジは青物なんて事はシカトでいい。
神出鬼没!?
さあね。
海、そして餌の動向と群れの気持ちでしょう。
結局、行くしかないんですから。
それでは
9月11日の日記
シフトの関係で週一の休みになっていました。
釣り以外の予定もあったりで、なかなかまとまった時間がとれません。
この日も出掛ける予定がありましたが、約束の1時間前に急なキャンセルとなりました。
所謂、ドタキャンですがそうムカツキはしませんでした。
だって、釣りに行けるのですから(笑)
今から用意をして行けば夕方には着くだろう。
いろいろ持って行くことにしました。
ポイントである漁港に着いたのは午後4時をまわっていた。
早速、車から降りて辺りを見回すも釣り人は居ない。
まさか、知らぬ間に 「釣り禁止」 となってしまったのか?
注意深く、禁止を伝える看板などを探したが何も無い。
いささか神経質すぎるかも知れないが、この数年、いくつかの場所でそうなっている。
誠に残念である。
一抹の不安を胸に釣り座に立つ。
近隣の漁業関係と思しき方が話しかけてみえて安堵した。
どうやら、たまたま誰もいらっしゃらない様子である。
ラッキーにも広範囲にキャストできるという訳だ。
まずはエギングから様子を見て行くことにした。
偏光グラスをかけ、海中を見渡してみる。
親指ほどのアオリが一つ二つ見えた。
釣りになるサイズは浮いてはいない様であった。
ならばと底を探ってみる。
ファストシンキングのものでサッと様子をうかがう。
自身は気が短い為、一般的な沈下速度のものではしっかりと底をとれないからだ。
二度、三度と堤防の基礎部分を通して行く。
しかし、何の反応も見ることは出来なかった。
もしかしたら、アオリの存在を脅かすヤツがいるのかもしれない。
そう思い、エギングタックルそのままにジグをキャストする。
5投、6投とする内に魚信を得る事が出来た。
おそらく、ジアイは短いだろうと思い、
カメラに手を伸ばす事はしませんでした。
やはり、ジグに反応したのは15分程の間だけでした。
画像では分かりづらいと思いますが、色の違う二種類が混在している様です。
キスの様なパールピンク色の方が大きく、引きもより強かったです。
この日、もっとも反応が良かったのは、30~40グラムのジグでのフォールアクションでした。
どうやら、泳層の違いですみ分けがされている様です。
ボトム付近で喰ってくる魚体は尺を超えていました。
その後、強烈なアタリでラインブレイク。
シーバスタックルへとスイッチしましたが、強い引きにバラシ、ブレイクが続きました。
結局、その主の姿を見る事無くジアイは過ぎて行きました。
予想していなかった良型のカマスとの出会いにしばし熱くなってしまいました。
カマスの喰いが止み、続いては砂物を狙って行きました。
着底後すぐにゴクンっと!
手前での締め込みに思わずドラグが出ます。
来た!エエ奴が来た!!
慎重に寄せて水面を割ったのは~
かわいい!!(笑)
なんかトカゲみたいなエソさんが釣れました。
ドキドキさせてくれておおきにです。
早々にお帰り頂きました。
その後、じっくりと底付近をワームで探るとカマスが釣れました。
しかし、先程の様な獰猛さはありません。
陽も暮れてきましたから、次のターゲットを求め移動する事にしました。
車を走らせながらいくつかの漁港を見てまわった。
しかし、なかなか良さそうな場所は見つからない。
何ヶ所かでは水面がバシャバシャと騒がしかった。
大量のベイトが入っている様だが、どうやらそれを追う奴はいない様である。
結局、自身の好きな場所へと向かう事にした。
ここでダメなら、正直、もうアテが思い浮かばない。
崖っぷちの気分である。
アジを発見しました!
やったね!!
魚は見つけたもののである。
運よく、いつものサーチに釣れてはくれた。
しかし、その後の再現性に乏しいのだ。
沈ませ、様々な引き出しを使ってみる。
けれど、アタリは無い。
次はと、ワームの色を変えて行った。
ジグヘッドの号数も変えてみた。
しかし、どうにもアタらないのである。
もう、手は無いかと思い始めた頃。
バラシが多く、購入したのを後悔していたジグヘッドの存在を思いだした。
そして、同じ様にやってみる。
それが、嘘の様にアタった。
釣りながらも色々と検証してみるのだが。
ワームの色、サイズは特に関係が無い様だ。
ジグヘッド自体の重さも関係無さそうである。
ルアーアクション、ただこれだけは違いが明確であった。
この日、真っ直ぐなスイミングには反応を見る事は出来なかった。
いつも通り、タナやアクションパターンを意識して行くとアタリがよく出る様になった。
しかし、どうにも掛けるのが難しいのだ。
アタリ自体が感じられないという事は無い。
とても微細ではあるが、様々な形でそれは出るのだ。
しかし、それがともかく短いのである。
アタリが出てから、少しでもアワセが遅れると乗りはしない。
自身の反射神経ではどうにもうまく行かなかった。
向こうアワセなど夢物語。
仕方なく追い喰いさせ、追い喰いさせ、タイミングを合わせ掛けて行くのだった。
より沖にと遠投したルアーにコツンっと小さな衝撃が走る。
アワセるとアジとは違う重量感。
刹那、ジャーっと凄まじい勢いでドラグが泣いた。
一瞬で頭が真っ白になったが、セカンドランは無くそのまま一気に寄せる事が出来た。
夕方に釣れたものよりも更に大型のカマスであった。
驚くべきはタックルの底力であった。
シーバスロッドでさえも手を焼いたのだったから。
「ゴマヒレキントキ」
南方系好きの、Rockbeach にはとても嬉しい珍客でした。
持った感じ、とても硬いウロコに思いました。
やったね!!
沢山釣れたので記念撮影。
お魚さん達ありがとう。
これから、ドタキャンの日は海に行こうと思います。
それでは