河口

柔軟

11月19日、20日の日記









題名にもあります様に、
今は比較的に定めを置かず釣行をしています。

こだわりはそのままに。
新しい事や、苦手な分野にも挑戦して行きたいという気持ちなのです。







昨今、秋~初冬は自身にとって、とても難しいと思うシーズンです。
何故、昔は釣果を得れたのか?

おそらく、それは、自身のポイント開拓能力が乏しかったからでしょう。
磯場でも、内湾の場所などから知って行ったからだと思います。
偶然にも、それが、この時期にマッチしていたのかも知れません。







今回の釣行に先立って、磯の大先輩から釣果のご報告を頂いておりました。
前途いたしました様に、心はとても素直であるのです。
詳しい状況などはお聞きしませんでしたが、その海域へと向かう事にいたしました。
タイミングなど分かりませんが、自身のリズムにて夕方と決めての出発です。




















ポイント付近に到着したのは、午後4時前後であった。
立ちたい場所まで約10分だろうか。
磯へのルートとしては短いものだろう。

早速、荷物をおろし準備を始める。
待つ釣りか、もしくは攻める釣りか?

それさえも分からない。
心の声に従って、その両方のかたちを想定してのスタートとなった。









しかし、考え抜いたその行為でも、いっこうに答えは出そうにない。
はたして、そこに魚は居るだろうか?

居たとして、違っていればまず出ないだろう。
分からないからこそ、神経衰弱の様なキャストをしいられる。
否、投げて良いものかどうか。
しかし、何も無い今、投げないならば何かを得る事もないのではと思う。

はたしてそうか!?


自身の直観をただ、信じる事が全てであった。











結局、真っ暗になって尚、キャストを続けていた。
しかし、全く何もないのだった。


諦めて車へと戻る。
すると、遠くで人の話す声が聞こえてきた。


荷物をまとめ、いざ移動しようかとハンドルに手をかけた頃であった。
目のくらむ様なヘッドランプの光を浴びせ、南紀特急の鼻先へと停まる一台の車があった。
一瞬、目が見えなくて動揺したが、お声をかけて頂きやっと理解する事が出来た。
そう、それは大先輩ご本人であった。





そこで、単刀直入に自身の誤りを知る事となる。

そこではない。


それは 「まさか」 であった。
否、昔の自身ならば 「そこ」 を選んだかも知れなかった。
やはり、今の感覚では何かがズレている。
改めて思い返すのであり、日の暮れた今、次なるターゲットへと向かうのであった。
















その獲物とはアジの事である。
良いとは思えなかった。
だからこそ、可能性があるとすれば、
自身が苦手としているあの場所かと思ったのである。







しかし、結果としてはいつものごとくであった。
釣れ続くのは金魚のみであった。

烏賊釣り師はその餌を調達する為、遠投式のカゴ釣りにて狙う。
浮きは見事に消し込んで行った。


惚れ惚れする様なエサのアジが釣れて行く。
自身のルアーはその位置まで充分に飛んではいる。
しかし、どうしてもそのアタリを得る事が出来ない。
何かが全くズレているのだろう。









今宵、どうしても釣果を得る事は難しいと思った。
代案も思い浮かばない。
ふいに、南紀の優しい光景が頭に浮かぶ。
後先考えずに車を走らせていた。





















しかし、それは幻想に過ぎなかった。
南紀まで来たが、状況はまるで同じである。
自身のポイントを何か所もまわったが、そこから抜け出す事は出来なかった。
ならば、明日の朝にかけよう。
「あえて」 昔を思い出してポイントを定めた。
今ならばと夢が膨らむ。














ツバスが釣れたら本望であった。
願わくば、ヒラマサや本命が現れてくれはしまいかと。
少なくとも、メジロが沸きはしないかとそこを選んだつもりではある。
結果として、ルアーに反応する魚は皆無であった。
自身からはかなり離れた場所にて、海面が爆発するのであった。
ナブラだ。










ナブラが起こるだろう事は分かっていたつもりである。
しかし、その読みが甘かったのだ。


経験と傾向性から、そこで起こり得るものと信じていた。
今日、そして今の状況をまるで無視していたのかも知れない。



いつもなら、目の前にはおびただしい程のトウゴロウ達が泳ぐ。
しかし、今はそれが見えないのだ。
離れた場所には違うベイトがいた。
魚種も違えば、サイズもまた違う。
結局、そこで奴らは沸いた。



近くても遠い。
磯では、おいそれと移動しての到達は無理なのである。
ただただ、一部始終をその目に焼き付けるのみであった。













最早、どの磯へと向かおうが釣れる気はしなかった。
おそらく、それは自身の思い込みではある。
しかし、それを拭い去る事はとても難しい。
このままでは、魚信を得る事の無いままに終わってしまうだろう。
そして、やはり、今回も自身の気持ちをタイムトラベルしてみるのであった。




























P1030104























釣れました。
時間は正午あたりだったでしょうか。

残念ながら、
プラッキングでは緩いチェイスがたまにあるのみでした。
やるならば、釣りたいと思う気持ちが高まります。
自身には、もう、ジグしか思いつきません。
私のスタイルへと戻るのです。
























P1030111













おびただしい程のバイトを感じます。
しかし、その多くはまさにアタルのみでした。
リヤ・トレブル単体では難しいのです。
おまけに、アクションも制限されます。
思う様に動かすと、決まって、リーダーへとフックが絡まってしまうのでした。
ならばと、フロントフックへと移行するしかありません。





























P1030112













結果は上々です!
しかし、この頃から、山側より強烈な風が吹き始めるのでした。
真横から風を受けるかたちになり、細糸でさえ全く何をやっているかが分かりません。





















P1030120













風の収まる、一瞬のタイミングにて放って行きました。
遠投し、ボトムを探る事、何度目か。
弾く様なバイトをこちらから掛けて行きます。

やっと、グラマラスな体型のこの子が喰ってくれました。


やったね!
























P1030116













風が無かったなら・・・。
最近の小物釣りの悩みです。
夢中になって竿を振りました。



























P1030122













シメはこの子でした。
ボトムへの突っ込みにはドキドキしました。
美しい姿に感激です。















その後、再び三重エリアへと戻るのだった。
何故なら、先輩から夕方の釣りへとお誘い頂いていたからである。
緊張してその時を待った。
すぐに先輩はおこしになり、ポイントへと私を案内して下さった。
お一人、またお一人と。
先輩の仲間の皆さんが集ってみえる。
皆が到着した頃、自然に、まったく揃ったかの様にキャストが始まった。






何だこの釣りは!!








それは、今まで私が知る事の無かった釣りであった。
雄叫び、そして歓声がこだまする。










凄い釣りがあるものだと声も出なかった。
今、この場にいられる事が素晴らしい事なのだ。
自身にもバイトはあったが、以前から、間違いではないかという仕様でのそれであった。
故に、ヒットへとは至らなかったと思う。







この様な場にお誘い頂いた事。
皆さまに、ご一緒させて頂けた事。
全てがとても嬉しかった。
今しばらくは 「柔軟」 であろうと強く思うのだった。










帰宅後、唯一の釣果であるメッキを捌いてもらった。
死滅回遊魚で余命短いと釣師は言う。
そして、釣れば逃がすという。





















20131121_193425










私はその命を有り難く頂戴する事にしました。
狙って釣る以上は美味しく頂きます。
そしてまた、
その全てが死滅してしまうとも思ってはいません。




とても美味しかったです。



それでは。





しばす奮闘復活

9月22日頃の日記









毎日バタバタしていますと妄想が頭の中を駆け巡るのです。
アレ釣りたいコレ釣りたいと。
何か無性に鱸が釣りたくなっていました。
お休みしていた釣りに復帰です。



















三連休の確か中日であった。
この九月は三連休が多い。


二度か三度か?
どちらでも良いのだが、私の仕事ではそれらが要である事は間違いないのだ。



そうはいえ、友人、知人はみな釣りに行っている。
そして、素晴らしい釣果を残されていた。
たまらない。



仕事で完全燃焼出来ればまだ良い。
しかし、わたしの生業はまさに 「釣り」 なのだ。
気持ちばかりが空回りする。
行かねばなるまい。
行かなければ正気を保てない。
チョッとオーバーすぎるね。















迷いつつも数時間後には好きな川に来てしまった。
台風、台風、台風と。
そのたびに地形は変化する。
何故にか雨が降れば釣りにならない。
なるのか、ならないのか!?
はたして、それさえもが自身の迷いの中にある。
もしかしたら、釣っている方々もみえるかも知れない。











僅かに数回の釣行で何かが見えた気になった。
おそらく、その要点は間違いではないだろう。
一番の問題は、それが今は生まれないことだろうか。
否、自身の目線ではそれが見つけられないでいる。
そして今宵もそれは同じであった。













たった何度か通っただけで分かった気になるな。
良かった事を探そうにも、自然は絶えず変化しているのだ。
同じ日などここには無い。
それでも、分かろうと一生懸命になる気持ち。
いつか辿り着きたいと。





釣りって本当に面白いですね。

それでは







河口に夢を求めて

6月26日の日記










毎週毎週、本当に天気に左右されております。
この日も波に翻弄されていました。
立ちたい磯は難しそう。
そんなので休日を無駄にします。






長い昼寝から目覚め、もうたまらなくなって家を出ました。
釣りがしたくて仕方ないのでした。
夢を求め河口に行く事に。









分からないながらも、自らの考えでポイント、タイミングを見計らいました。
結果的には読み違えました。
おそらく、素直にうなぎ釣りをした方が良かったでしょうか。
大きく移動すると思いの外、まだ時間は過ぎ去ってはいない風。
気配なんてものではなく、しっかりとその流れに奴はいたと思います。
ですが、喰わせる事が出来なかった。
あまりに未熟な私のスズキ釣りでした。






悔しいですよ。
いつか必ず。




それでは


満月に誘われて

8月1日、2日の日記







気もちは磯に向いていましたが、またしても台風が邪魔をしていました。
せっかくの連休だし釣りには行きたい。
少し考えていますと、昨年の事を思い出したのでした。
海は時化ていますが、雨も殆ど無く、おそらくあの川はちょうど良い濁りだろうと。
シーバス初心者の私ですから詳しい事は分かりません。
何となく良いかも知れない。
そんな気持ちに素直になってみるのでした。









1日は日没より粘ってみようとまだ明るい時間に出発する。
シーバスとはいうものの、狙いはマルでもヒラでもなく 「タイリク」 であった。
幸いにしてそこには、贅沢にも三種のスズキが混在する。
とりわけ、このタイリクスズキに魅力を感じてしまう。
昼の内から道具も用意した。
ウェーダーも安物だが新調する事にした。
やるからには全力である。
磯でないからと妥協は無かった。








現場に到着したのは午後6時半を回った頃だった。
すぐに装備を整え、ラインを通してルアーを結ぼうとする。
しかし、あるはずの場所にルアーケースは無い。
間違って置いたかと他も探してみる。
無い、無い、どこにも無い。
なんと、よりによって大切なルアーを家に忘れてきてしまったのだ。
今までの釣りでも、さすがにこんな失敗は無かった。



何とか少しでも投げたい。
夕暮れの水面を前に想いが込み上げる。
車の中をしらみつぶしに探し、ようやく見つけたのは根魚用の小型ミノーだった。
約7センチ、重量は10グラムにも満たないだろう。
投げてみたが、殆ど泳がせている感覚さえ無かった。
何をしているか、握っているタックルでは全く分からない。
結局、30分程度やって諦める事にした。
その後は少し移動して、夏アジを真剣に狙ってみる。
表層から宙層にて何度かのバイトは得た。
しかし、あまりに魚が小さいのか全く乗らなかった。
たまに釣れるのはボトムでのミニガシラのみ。
粘ってみたが、あまりに切なくなって竿をたたむのだった。
無念極まりない一日であった。









次の日はもう釣りは止めておこうと思った。
他にも気になっている事もあるし、昨日の失態からまだ立ち直れていない。
そう思っていると、先輩からメールが届くのだった。
早速、開けてみると、タイリク釣れましたとのご報告であった。
聞くと、昨日、自身が向かった川の少し上で仕留められたとの事。
やはり入っていたか・・・。
そう思うと、悔しいやら胸騒ぎがするやらで、居ても立ってもいられなくなった。
再出撃を決めるのに時間はかからなかった。









この日は昨日より少し遅れて現場に着く。
自身としてまだ入った事の無い場所に立ってみる事とした。
深い草むらをかき分けてそこに降りる。
まだまだ潮位は高く、立ち込むのは難しいと水際からキャストしてみる事にする。
風も無く、むせかえる様な湿気が体中に絡みついて行った。
蚊をはじめとして、沢山の害虫が粘つく皮膚にまとわりつく。
不快指数はマックスとなる。



明確な流れやヨレもまだ見えはしない。
はたして、スズキはどこに居てどこで喰うのだろう?
見ているだけでは分からない。
だからこそ投げて探ってみる。
ひとまずは広範囲にキャストしてみて、それからは水際スレスレを通してみる事にした。
しかし、何の反応も得られなかった。








しばらくすると、近くに特徴的なエンジン音が聞こえてくる。
おそらくは先輩の車だろうか。
ほどなくして上がると、用意をしてみえる先輩の姿がそこにあった。
準備が終わり、更に上を目指す事にする。
せっかくの機会なので、先輩の後について行かせてもらった。
ほどなくして降り立ったのは、細く浅いせせらぎの様な場所であった。
おそらく、その水深からして、スズキののぼれる上限ではないかと予想する。
捕食場所となるならココかと、先輩は狙いの場所を探られる様だ。
自身はその少し上に立ってみる事にした。
しかし、あまりに浅く、シャローランナーを引いてもすぐにボトムを擦ってしまう。
二投ほどで見切りをつけ、そこから下りながら探り行く事にした。







ここでも、狙い目として絞ったのは水際である。
よりタイトに打ち込む為、どうしても根掛かりが多発した。
川の中でさえ、浅瀬には何かの根っこの様なものが点在している。
普通に通してくるだけでも引っかかってしまった。
この時点で一軍ルアーのいくつかをロストしてしまう。
頼りになるのは、僅かに二個を残すのみとなってしまった。
更に下流をめざし、少しだけ水深があるエリアへと辿り着く。
そこでは水に浸かる事にした。
ヨレが僅かに生まれる場所があった。
比較的強い流れがあり、一気に開けてワンド状になる部分に着目する。
おそらく、上からも下からも、訪れたベイトがたむろしそうな場所かなと思い込んでみるのだった。








少しずつ着水点を変えて行き、通すラインも意識的にズラして行く。
ルアーの動き、泳ぐ層もやはり変えて探って行った。
そこかなと思い、めいいっぱい岸際にルアーを届けてやる。
引き始めてすぐ、ガガッとした感触が伝わった。
即座にフッキングを入れると無事に乗った様である。
一気に浮かせ、水面を滑走させながら寄せる。
とても静かな河原に、ソイツが跳ねる音だけが響く。
月明かりに映ったのは、50センチほどの体高のある奴だった。
いつもなら抜き上げるところだが、自身が水の中にいる為に戸惑った。
寄せながら後ずさりして岸を目指す。
しかし、途中でバレてしまった。
美味しそうな川ヒラ様はお帰りになった。








その後は更に潮位が下がり、辺りからは騒々しいほどの魚の跳ねる音が聞こえてくる。
大小のボラの騒ぐ音であった。
しかし、時折、ボラのそれではない低音のそれも聞こえて来る。
とうとうその時が来たか?
投げる手にも力が入った。
一度はルアーが着水と同時にボワッと出た。
よし!っとフッキングをすると、何と魚は根に変わってしまった。
何故かは不明である(笑)

足下ほぼ近くまで奴らは来ている様子だ。
何となくその場に殺気が漂った。
自身も先輩も思う様に攻め続けたが残念ながらヒットは無し。
先輩は見切りをつけて、撃ちながら上流へと戻られて行った。
自身は先程、ヒラがヒットした場所へと戻る。
魚は居ると信じて粘ってみる事にした。
おそらく、何かが原因でふいにルアーの泳ぎが変わった時だろう。
ゴコンっとした感触が出る。
バシッとアワセを入れると乗った。
バラさない様にゴリ巻きしながら後ずさり。
何とか魚を陸へと上げる事が出来た。




























P1020006

やったね!
嬉しいセイゴさんが釣れました。










その後は車に戻り、それぞれ分かれてポイントに立つ事とした。
自身が向かったのは更に下流である。
潮位も下がり、どうしても去年よかったヨレがあるかを探しておきたかったのだ。
結果からすると、そのヨレはもうそこには生まれなかった。
おそらく、大雨や台風によって地形が変わってしまったのだろう。
しばらくすると、先輩からの電話が鳴った。
彼が狙いを定めた場所にて、無事にタイリクを獲られたとの事であった。
おそらく、電話の向こうからはバタバタと魚が暴れる音が響いている。
その後は自身も移動したのだけど・・・。
時すでに遅し。
ボラの背中にルアーを擦るのみで終了となった。






やはり、そこにタイリクは入ってはいた。
魚は居るが喰わせられない。
いつもの事である。
でも、それだから止められないんですよね。
あっつんさんいつも有難うございます。



それでは




My Tackles


Rod  YAMAGA Blanks EARLY 100MR
Reel DAIWA MORETHAN BRANZINO 3000
Line  YGKよつあみ GALIS JIGMAN X4 PE #1.2
Leader VARIVAS NYLONE 30LB

少しだけ南下

6月22日の日記







イカじゃなく、サカナが釣りたくなって、少しだけ足をのばしてみる事にいたしました。
連日降る雨で、もしかしたら川にヒラが入ってないかなって
そんな事を夢想している間が一番楽しいのかも知れませんネ。






























DSC_0461

確かに入っていた様です
可愛すぎるヒラセイゴちゃん。
この子を釣るのに何時間費やしたでしょう(笑)







でも良いんです
潮によって流れが変わり、僅かにできた 「ヨレ」 にて想像通りに喰ってくれましたから
昔の自分ではきっと全く分からなかったと思います。
一歩一歩、ゆっくりと前に進んで行けたらと思いました。





それでは





  • ライブドアブログ