シーバス

増水

10月23日の日記










台風の影響からか、しばらく、雨が降り続く毎日でした。
気になるのは 「鱸」 の事。
私には、未だ分からないターゲットであります。




行こうかと思っていますと、Taka氏よりご連絡を頂きました。
今回ばかりはさすがに、
エキスパートである氏にアドバイスを頂く事にしました。
最近、あまりに的外れですから。
色々と教えて頂き出発しました。















今夜は雨が強い。
まとわりつく様な雨がフロントガラスを覆う。
こんな真夜中に独り河川へと入る。
正気の沙汰ではないだろう。
釣りをしている今でさえそう思う。











よく分からないが、タイドグラフを見ながら出発の時を選んだ。
このタイミングなのか!?
それを確かめる為に。











現地に着き、ウェーダーを履きゴアの合羽を纏う。
きつめに絞めたライフジャケットに腕を通す。
そのポッケットにはリーダーと金具、そして数個だけルアーを入れた。
土砂降りなので月は無い。
ゆっくりと暗闇の中へ行く。
















河原に着くと思ったよりも水嵩は無い。
膝より下まで浸かるだけで進みゆく事が出来る。
ここかという場所に来て足を止めた。










闇のせいで狙い目が分からない。
かといって、照明を当てるわけにはいかない。
キャストしてその感覚だけで読んで行くのみだろう。






1投、2投として巻き寄せて来る。
ゴン、カツンと、ルアーが川底を打っている感覚が響く。
思ったよりもずっと浅い。









流れを感じ、より深みへと送り届けて行った。
ふいに、ゴンっとした感触が出る。
川底の石ではない。
ハッとしてフッキングを入れた。



























P1030030













だあぁぁぁー

ウグイさんのアタックでした。
活性が高いのでしょうか、ガンガンとアタックしてきます。
何か怖くなって下流へと移動しました。















更に下へと向かい、股あたりまで入水する。
まずは岸際を引いてみる。
ストラクチャーや流れの変わり目についていないかと。
しかし、何の反応も見られない。









今度は流れに乗せてみる事にした。
イメージでは、上から流されて来る、弱った魚を模倣するというもの。
張らず緩めずのラインテンションにて送って行く。
すると、暗闇でも分かる水飛沫が上がった。
せせらぎに音はかき消されている。













トルクフルな引きに期待は高まった。
しかし・・・。
足下へと泳いできたのはまたもウグイであった。
丸々として、先程よりもひと回り以上ある魚だった。
緊張の糸が切れて撤収する。
















もう一か所くらいは攻めてみたい。
車を走らせ、次なる場所へと向かう。
まずは竿を持たずに見に行ってみる事にした。
ここかなと思う点を覗き込む。











そこに見えたのは青白く光る大きな背中だった。
更に目を凝らすと、他にもいくつかの黒い影も見える。
目測で80以上。
勿論、ボラやコイではない。
再度、準備を整えて立つ。















しかし、何度投げても全く反応しないのだ。
水の中が見えたなら、おそらく、嫌がってルアーから遠ざかっている事だろう。
どうすれば彼らに捕食のスイッチが入るのか?
そこから、何かを掴む事は叶わなかった。


















ずぶ濡れになり寒さで震えた。
今夜、更なる探究は出来そうもない。
心が折れてしまった。
せめて、漁港で癒されはしないか。
すがる様にして車を飛ばす。
















通い慣れた場所に着いた。
やはり、雨が強く叩いている。
嫌な風も出て、横から南紀特急を揺らしている。
降りて、いつもの様に海を見に行った。












一瞬、錯覚かと目をこするのだった。



海が赤い










否、赤と金で覆い尽くされている。
そんな風に見えたのだ。














それはベイトの目玉であった。
その数、おそらくは何千、何万という大群であろう。
波に揺られながらひしめき合っている。
すると、暗闇からボイル音が聞こえた。
気が付けば、あちこちでライズもある。
様々なフィッシュイーターが狙っているのだった。













釣りを始めるが一向にバイトは無い。
こんなにも荒ぶっているのに。
焦り、躍起となって行く。
色々とやっている内に、やっと小さなバイトを得るのだった。



ドラグは鳴きっぱなし。
寄せては走られる。





























P1030031













丁寧にやりとりし、やっとあげる事が出来ました。
あぁービックリした(笑)

食べごろのサバさんでした。

やったね!
























P1030033













綺麗なアジです!



























P1030034













やり始めたのが遅かった為、
パターンをつかむ事は出来ませんでした。

























P1030035













ともかく、バイトを得ようと必死になっていました。
それがまた面白かったです。






残念ながら、時間切れで納竿としました。
お魚を見つける事が出来ましたので、
再挑戦です!







それでは





My Tackles

Rod  THIRTY FOUR Advancement PSR-60
Reel  DAIWA 12  LUVIAS 2004H 
Line  THIRTY FOUR Pinky 620g
Leader  SUNLINE BLACK STREAM  #1.25















しばす奮闘復活

9月22日頃の日記









毎日バタバタしていますと妄想が頭の中を駆け巡るのです。
アレ釣りたいコレ釣りたいと。
何か無性に鱸が釣りたくなっていました。
お休みしていた釣りに復帰です。



















三連休の確か中日であった。
この九月は三連休が多い。


二度か三度か?
どちらでも良いのだが、私の仕事ではそれらが要である事は間違いないのだ。



そうはいえ、友人、知人はみな釣りに行っている。
そして、素晴らしい釣果を残されていた。
たまらない。



仕事で完全燃焼出来ればまだ良い。
しかし、わたしの生業はまさに 「釣り」 なのだ。
気持ちばかりが空回りする。
行かねばなるまい。
行かなければ正気を保てない。
チョッとオーバーすぎるね。















迷いつつも数時間後には好きな川に来てしまった。
台風、台風、台風と。
そのたびに地形は変化する。
何故にか雨が降れば釣りにならない。
なるのか、ならないのか!?
はたして、それさえもが自身の迷いの中にある。
もしかしたら、釣っている方々もみえるかも知れない。











僅かに数回の釣行で何かが見えた気になった。
おそらく、その要点は間違いではないだろう。
一番の問題は、それが今は生まれないことだろうか。
否、自身の目線ではそれが見つけられないでいる。
そして今宵もそれは同じであった。













たった何度か通っただけで分かった気になるな。
良かった事を探そうにも、自然は絶えず変化しているのだ。
同じ日などここには無い。
それでも、分かろうと一生懸命になる気持ち。
いつか辿り着きたいと。





釣りって本当に面白いですね。

それでは







河口に夢を求めて

6月26日の日記










毎週毎週、本当に天気に左右されております。
この日も波に翻弄されていました。
立ちたい磯は難しそう。
そんなので休日を無駄にします。






長い昼寝から目覚め、もうたまらなくなって家を出ました。
釣りがしたくて仕方ないのでした。
夢を求め河口に行く事に。









分からないながらも、自らの考えでポイント、タイミングを見計らいました。
結果的には読み違えました。
おそらく、素直にうなぎ釣りをした方が良かったでしょうか。
大きく移動すると思いの外、まだ時間は過ぎ去ってはいない風。
気配なんてものではなく、しっかりとその流れに奴はいたと思います。
ですが、喰わせる事が出来なかった。
あまりに未熟な私のスズキ釣りでした。






悔しいですよ。
いつか必ず。




それでは


満月に誘われて

8月1日、2日の日記







気もちは磯に向いていましたが、またしても台風が邪魔をしていました。
せっかくの連休だし釣りには行きたい。
少し考えていますと、昨年の事を思い出したのでした。
海は時化ていますが、雨も殆ど無く、おそらくあの川はちょうど良い濁りだろうと。
シーバス初心者の私ですから詳しい事は分かりません。
何となく良いかも知れない。
そんな気持ちに素直になってみるのでした。









1日は日没より粘ってみようとまだ明るい時間に出発する。
シーバスとはいうものの、狙いはマルでもヒラでもなく 「タイリク」 であった。
幸いにしてそこには、贅沢にも三種のスズキが混在する。
とりわけ、このタイリクスズキに魅力を感じてしまう。
昼の内から道具も用意した。
ウェーダーも安物だが新調する事にした。
やるからには全力である。
磯でないからと妥協は無かった。








現場に到着したのは午後6時半を回った頃だった。
すぐに装備を整え、ラインを通してルアーを結ぼうとする。
しかし、あるはずの場所にルアーケースは無い。
間違って置いたかと他も探してみる。
無い、無い、どこにも無い。
なんと、よりによって大切なルアーを家に忘れてきてしまったのだ。
今までの釣りでも、さすがにこんな失敗は無かった。



何とか少しでも投げたい。
夕暮れの水面を前に想いが込み上げる。
車の中をしらみつぶしに探し、ようやく見つけたのは根魚用の小型ミノーだった。
約7センチ、重量は10グラムにも満たないだろう。
投げてみたが、殆ど泳がせている感覚さえ無かった。
何をしているか、握っているタックルでは全く分からない。
結局、30分程度やって諦める事にした。
その後は少し移動して、夏アジを真剣に狙ってみる。
表層から宙層にて何度かのバイトは得た。
しかし、あまりに魚が小さいのか全く乗らなかった。
たまに釣れるのはボトムでのミニガシラのみ。
粘ってみたが、あまりに切なくなって竿をたたむのだった。
無念極まりない一日であった。









次の日はもう釣りは止めておこうと思った。
他にも気になっている事もあるし、昨日の失態からまだ立ち直れていない。
そう思っていると、先輩からメールが届くのだった。
早速、開けてみると、タイリク釣れましたとのご報告であった。
聞くと、昨日、自身が向かった川の少し上で仕留められたとの事。
やはり入っていたか・・・。
そう思うと、悔しいやら胸騒ぎがするやらで、居ても立ってもいられなくなった。
再出撃を決めるのに時間はかからなかった。









この日は昨日より少し遅れて現場に着く。
自身としてまだ入った事の無い場所に立ってみる事とした。
深い草むらをかき分けてそこに降りる。
まだまだ潮位は高く、立ち込むのは難しいと水際からキャストしてみる事にする。
風も無く、むせかえる様な湿気が体中に絡みついて行った。
蚊をはじめとして、沢山の害虫が粘つく皮膚にまとわりつく。
不快指数はマックスとなる。



明確な流れやヨレもまだ見えはしない。
はたして、スズキはどこに居てどこで喰うのだろう?
見ているだけでは分からない。
だからこそ投げて探ってみる。
ひとまずは広範囲にキャストしてみて、それからは水際スレスレを通してみる事にした。
しかし、何の反応も得られなかった。








しばらくすると、近くに特徴的なエンジン音が聞こえてくる。
おそらくは先輩の車だろうか。
ほどなくして上がると、用意をしてみえる先輩の姿がそこにあった。
準備が終わり、更に上を目指す事にする。
せっかくの機会なので、先輩の後について行かせてもらった。
ほどなくして降り立ったのは、細く浅いせせらぎの様な場所であった。
おそらく、その水深からして、スズキののぼれる上限ではないかと予想する。
捕食場所となるならココかと、先輩は狙いの場所を探られる様だ。
自身はその少し上に立ってみる事にした。
しかし、あまりに浅く、シャローランナーを引いてもすぐにボトムを擦ってしまう。
二投ほどで見切りをつけ、そこから下りながら探り行く事にした。







ここでも、狙い目として絞ったのは水際である。
よりタイトに打ち込む為、どうしても根掛かりが多発した。
川の中でさえ、浅瀬には何かの根っこの様なものが点在している。
普通に通してくるだけでも引っかかってしまった。
この時点で一軍ルアーのいくつかをロストしてしまう。
頼りになるのは、僅かに二個を残すのみとなってしまった。
更に下流をめざし、少しだけ水深があるエリアへと辿り着く。
そこでは水に浸かる事にした。
ヨレが僅かに生まれる場所があった。
比較的強い流れがあり、一気に開けてワンド状になる部分に着目する。
おそらく、上からも下からも、訪れたベイトがたむろしそうな場所かなと思い込んでみるのだった。








少しずつ着水点を変えて行き、通すラインも意識的にズラして行く。
ルアーの動き、泳ぐ層もやはり変えて探って行った。
そこかなと思い、めいいっぱい岸際にルアーを届けてやる。
引き始めてすぐ、ガガッとした感触が伝わった。
即座にフッキングを入れると無事に乗った様である。
一気に浮かせ、水面を滑走させながら寄せる。
とても静かな河原に、ソイツが跳ねる音だけが響く。
月明かりに映ったのは、50センチほどの体高のある奴だった。
いつもなら抜き上げるところだが、自身が水の中にいる為に戸惑った。
寄せながら後ずさりして岸を目指す。
しかし、途中でバレてしまった。
美味しそうな川ヒラ様はお帰りになった。








その後は更に潮位が下がり、辺りからは騒々しいほどの魚の跳ねる音が聞こえてくる。
大小のボラの騒ぐ音であった。
しかし、時折、ボラのそれではない低音のそれも聞こえて来る。
とうとうその時が来たか?
投げる手にも力が入った。
一度はルアーが着水と同時にボワッと出た。
よし!っとフッキングをすると、何と魚は根に変わってしまった。
何故かは不明である(笑)

足下ほぼ近くまで奴らは来ている様子だ。
何となくその場に殺気が漂った。
自身も先輩も思う様に攻め続けたが残念ながらヒットは無し。
先輩は見切りをつけて、撃ちながら上流へと戻られて行った。
自身は先程、ヒラがヒットした場所へと戻る。
魚は居ると信じて粘ってみる事にした。
おそらく、何かが原因でふいにルアーの泳ぎが変わった時だろう。
ゴコンっとした感触が出る。
バシッとアワセを入れると乗った。
バラさない様にゴリ巻きしながら後ずさり。
何とか魚を陸へと上げる事が出来た。




























P1020006

やったね!
嬉しいセイゴさんが釣れました。










その後は車に戻り、それぞれ分かれてポイントに立つ事とした。
自身が向かったのは更に下流である。
潮位も下がり、どうしても去年よかったヨレがあるかを探しておきたかったのだ。
結果からすると、そのヨレはもうそこには生まれなかった。
おそらく、大雨や台風によって地形が変わってしまったのだろう。
しばらくすると、先輩からの電話が鳴った。
彼が狙いを定めた場所にて、無事にタイリクを獲られたとの事であった。
おそらく、電話の向こうからはバタバタと魚が暴れる音が響いている。
その後は自身も移動したのだけど・・・。
時すでに遅し。
ボラの背中にルアーを擦るのみで終了となった。






やはり、そこにタイリクは入ってはいた。
魚は居るが喰わせられない。
いつもの事である。
でも、それだから止められないんですよね。
あっつんさんいつも有難うございます。



それでは




My Tackles


Rod  YAMAGA Blanks EARLY 100MR
Reel DAIWA MORETHAN BRANZINO 3000
Line  YGKよつあみ GALIS JIGMAN X4 PE #1.2
Leader VARIVAS NYLONE 30LB

Saturday Night Fever?

11月26日の日記





月末の土曜日です。
私の仕事においてはとても大切な週末なのでしたが・・・。
残念ながらマッタリした一日でした。
確か、今夜は釣友の先輩達がある海に集まるって言ってたかな。
お聞きしますと、やはり予定通りに釣りをされるとの事でした。
うーむ、行きたい

しかし、翌日は大事な日曜日です。
短時間勝負!!っと自身に言い聞かせて・・・。
うまいこと職場をあとにしました(笑)
大急ぎで準備して出発です






現場に着くと同じ年の方がいらっしゃった
車中にてお食事中の様であった。
用意をしだすと、予定より早く兄さんが到着
早速、ポイントに向かって三人で歩いて行った。
ポイントには夕方頃より、もうお二人の先輩が入ってみえるとの事。
どうやら、良いサイズの魚を釣られてみえるそうである
何と! 今朝は遠く離れた磯に立ってみえたとの事だ
私が言うのもなんだが(笑)
オ好きとしか言えない










やがて、ポイントに到着して皆で静かにご挨拶を交わされる。
私はとにかく静かにしていた。
暗闇だし、ライトを灯けたり、声を出しては魚が散るのかなって
こういう感じは、未経験なので分からないのである。
一緒に来たお二人は、違う狙いものがあるので、更に先に向かわれるとの事。
Rockは適当な場所に立つ事にした(笑)

まずは飛距離の稼げるミノーから投げて行く。
随分と潮位が下げている様で、フルキャストしてしばらくするとボトムを打つのだった。
それより、更にシャローランナーに換えても同じであった。
見えないから分からないが、潮の流れで砂が堆積し、瀬の様なものが出来ているのかもと思った。
ある部分を越えると、底を打つ事無くまた泳いで帰ってくるのである。
もう少し深いかなと思う場所には先輩たちがいる。
ならばココで頑張ってみるだけである




ミノーでは同じ事を繰り返すので、シンキングペンシルを引いてみる事にした。
瀬の様なものの距離感はだいたい分かったので、ここぞという場所では竿を立ててみたりした。
これで何とかまともに引ける様にはなった。

お二人は潮が止まったと言ってみえるが、自分にはサッパリそれが分からない
何故なら、ちゃんと流れていると感じるからである。
おそらく、動く時には相当な流れが生じるのかもしれなかった。
動いていた時間帯には釣れているし、ヒットやバイトもあった様子である。
しかし、今、経験豊かな先輩達にも目立った変化は見られない様だ。
自分はひたすら投げた。
色々と試してもみた。
気がつけば三人居なくなり、最後のお一人もそろそろ・・・という時間まで集中した。
結局、何も無いまま納竿となった。
帰り際、このポイントの事を丁寧に教えて下さった。
正直な気持ち、よくそんな事を見出したと、ただただ感心した。
少なくとも、今までの自分には全く無い感覚であった。
この方々は、こういうレベルで釣りをしてこられたのだと、あらためて考えるのだった。



お話を聞かせて頂きながら帰り道を歩いて行く。
潮が大きく引いており、浅場の地形がはっきりと見てとれた。
それは自身の想像とは程遠いものであった。
それを我が目で見る事が出来ただけでも、おそらく貴重な事だったであろう。
ましてや、素晴らしいお話まで聞かせて頂けたのだから。
今宵は意味があった。
心からそう思い満足して家路についたのである。
皆さん、有難うございました。



それでは
















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