前日、長時間にわたってキャストを続けた疲れは結構なものでした。
筋肉モリモリのマッチョではない私。
ヘビータックルを一日振り回していますと体中が筋肉痛となります

夕方からアオリ釣りでもしようと車中に散らかった道具を片づける。
しまった!!
あろう事か、家にギャフを忘れてきてしまいました。
こりゃ、ハンドランディングかズリ上げ出来る場所へ行くしかないな・・・。
そんな事を考えながら休憩してたらいつの間にか寝てしまってました(笑)
目が覚めたのは夜中

外は結構な強風が吹いているので二度寝してみました。
明日の朝がんばろ

再び目覚めたのは午前5時であった。
移動時間を考えるとギリギリである。
二日目ともなると心に余裕が無いホリデーアングラー(笑)
今日はカタく、メジロを狙おう

駐車場に着くと和歌山ナンバーの車が二台。
前にも見たかな!?って印象だった。
急いでトランクから道具を出しているとアングラーお二人の姿が。
今まさに磯に向かわれるところであった。
すぐに私も歩き始めたのだが、お二人の姿は全然見えてこない。
いったい、どんな速度で歩いてみえるのだ!
ほどなくして先端にたどり着くと、すでにお二人はタックルの準備をされてみえた

ご挨拶をしてこちらも準備にかかる。
暗くてハッキリとお顔は見えないが、どうやら前にも会っている方々の様であった。
やがてヘッドランプ無しでも歩ける様になる頃、期待を胸にファーストキャストを繰り出すRockBeachであった。
まだ海面がよく見えないのでまずはミノーで探って行く。
今日の海は風も波も無い。
凪に近いが、薄暗い海面にはワナワナと動く潮が見える。
いかにも出そうな感じだ。
おそらく、もうすぐヤツらは回ってくる、ロッドを持つ手に力が入る。
グルグルグルー

はっ!
こんな時に

アレですっ 持病の下痢が襲ってきたサウンドであります。
我慢や・・・集中するんや!
ゴロロッ

いかん!! 絶対いかん!!
きっとスゴイのがやって来る。
冷静なうちに道具を置いて向かわなければ

そしらぬ顔をしながら荷物の所に戻るワタシ。
静かにトイレットペーパーを握りしめダッシュです

無い、無い、どこにもナイ!
こそっとシャガめるポイントが無ーい

見渡す限りマル見えの地形が続いている。
とうとう冷や汗が・・・。
これはもう登るしかおまへん!
お腹痛いのに何とロッククライマーの真似事である

5メートルほどの岩壁を這い登りやっと理想郷を発見した!
ぷりっ
事をいたしながら見る景色は何と美しいのでしょうか

何故にか生きている事を実感する(笑)
キレが悪い事などどーでも良くなります。
てか、やっぱ早起きしてちゃんとトイレは済ましておかないとね~
ガケの上にブツを置き去りにして急いで戻ります!
隣のアングラー達は不思議そうに振り返りますが・・・。
さて、そろそろトップのコイツで炸裂か!なんて思っていますと。
先端にいたアングラーのロッドがぶち曲がっているではないか!
リールのハンドルが巻けていない

こりゃデカイぞ・・・。
巧みなロッドワークでそれでも上手く寄せるアングラー。
このお兄さん、相当に場馴れしているな、下手な私にもすぐに分かる程、落ち着いたファイトで浮かせにかかります。
最後はリーダーを持って腕力でブチ抜いた!
あのメジロ、いったい何キロあるねん!
絶句する私。
サイズ的には80前後だと思われますが、見た事ない程にパンパンに太っているのです。
6キロは間違いないはず。
キャスト&リトリーブの傍らでその光景を見ていましたが素晴らしいファイトであった。
群れが回ってきたぞ!!っとは何故か思わなかったのである。
おそらく、数少ない個体が、しっかりとルアーを見てそれでもヒットしたのだと思った。
ここでマシンガンキャストはナンセンスではないか!?
胃が痛くなる程の緊張を押し殺し、ゆっくりと丁寧に見せて行く作戦をとったのである。
おそらく、魚は遠くから自身の繰り出すアクションを見ている。
少しでも違和感を感じたら見切られてしまう。
まったく静かな海を前にそう感じるのだった。
結果として私の操るルアーには奴らが反応する事は無かった。
奴らが朝の食事を済ませ、また小腹がすく頃まで粘ったが何も起こせなかった。
悲しいかな、今の自分にはこんな釣りが限界であるのだ。
見えないし、ボイルもナブラも無い。
そんなのは他のソルトのルアー釣りではよくある事。
でも、そこに奴らはいる。
誘い出しという言葉がよく使われる昨今ではあるが・・・。
そもそも、ルアー釣りの多くは誘い出し?ではないかと思う。
それでは