今回も連休となったのですが海は時化る予報でした。
「先輩達の釣行にご一緒させてもらえたらな

この時点で行く気半減

同時に会社の同僚からバス釣りに誘われてもいました。
しかし、手持ちのタックルやルアーはウン十年前のもの。
おまけに放置しっぱなしで、愛用のベイトリールは動きもしません。
新調しようかなと思い、口座の残高を確認すると・・・。








とても無理!!
おまけに釣行さえも厳しい感じでした。
これで釣りに行く気はゼロになってしまいました。
各地でのヒラマサ情報

家でじっとしていても仕方ないしな

モヤモヤと夜中まで悩みましたが、結局は行く事にしました。
だから!お金が減るんです

家を出たのは午前2時すぎであった。
ちょっと、南紀の朝マズメには間に合わないかな!?
そんな事を思いながら高速を走っていると、一台の車が結構な勢いで真後ろについた。
バックミラーに映る、特徴的なHIDヘッドライトでだいたいの想像はついた。
これから、七色ダムに釣りに向かう同僚達であった。
自身は古くなったタイヤのバーストが怖いので速度をあげられない。
追い越し区間がくると素早く追い抜かれてしまった。
その後、下道に降りたが彼等の乗ったワゴンの姿はもうどこにも無い。
特に気にせず走り続けていると、ノロノロ運転のトラックに遮られたその姿が見えて来た。
パッシングポイントで追い越し、自身はいつもの走りで行く。
尾鷲市内のコンビニに入ると、彼らもまた立ち寄ったのだった。
しばし談笑し、さらに30分のタイムロス。
これでは、紀東の地磯でさえ夜明けには間に合いそうもない。
更に進み、海が一望できる高台へとやって来た。
漁へと向かう船が暗闇に見えたが、大きなウネリによってひどくアップダウンを繰り返している。
この波だと渡船は厳しいかもな。
しかしおそらく、比較的エントリーの楽な地磯はもう満員だろう。
しばし、行先を葛藤する。
迷ったが、すでに空は白み出してきているので渡船に乗る事にした。
最悪なら船は出ないだろう。
出ても湾内の磯かもしれない。
全くの賭けである。
渡船屋に着き、用意をして行くが人の気配が無い。
駐車場には、釣り人の車が何台も停まってはいるのだ。
しかし、釣師はおろか、渡船屋の従業員さんもがその姿をあらわさない。
不思議に思って店内へと入ると、今まさに出てこられた女将さんの姿が見えた。
早速、お話をきくと、今日は波があるので皆さん弁当船で渡るそうですよとの事。
ルアーの自身にとっては、その時間では一つチャンスを失ってしまう事になる。
やがて、船頭がおみえになったので相談させて頂くのだった。
行けるかどうか、海を見てくると船頭は言って下さった。
待つこと15分程度、笑顔で戻って来た船頭は行きますか!と一言。
波が高いので充分に気をつけて下さい!!
船頭はそう何度もおっしゃるのだった。
予定時刻より40分ほど遅れはしたが、何とか無事に出船出来たのだった。
港を離れるにしたがい、大きなウネリが船を揺らして行く。
いつもは静かな湾内磯でさえ、高くまで波を被っているのだった。
はたして、あの足場の悪い磯に無事に渡る事が出来るだろうか。
緊張してその時を待った。
目的の磯が近づいてくると、まず、船頭はぐるりと船を回して行った。
波を見て、今の状況にて船をつけるのにベストな場所を探してくれているのである。
磯を見ると怖いくらいに波を受けていた。
凄い高さまで波が這い上がっている。
すぐに船頭から激が飛ぶ。
気をつけろ!
船首にて落ち着いてタイミングをはかるのだった。
勢いで行ってはいけない。
今回も、少しだけ躊躇したタイミングに船は大きく持ち上げられ、凄い衝撃と共に磯を離れてしまった。
安定する僅か一瞬を待って一気に渡る。
波が這い上がる前に斜面を登りきった。
そこまでして、振り返って船頭に手を振った。
やがて高台へと辿り着くと、眼下には荒れ狂う波が広がっている。
いくつかのルートを見たが、どこも激しい波に洗われているのだった。
タイミングを見計らい、更に滑らない様に慎重に進む。
単独での釣行なので荷物は全部一人で運ぶ。
極力、軽くコンパクトにまとめてはいるが、空いているのは片手のみである。
渡礁時についで緊張する瞬間だ。
今回は磯の一番高い場所に荷物を置く事にした。
普段の釣り座はうんと下だが、そこは今、波の中に消えてしまっている。
タックルを組みながら立てる場所を探した。
二か所ほど何とか立てそうだが、磯の地形のせいで回収したルアーを当ててしまいそうである。
とはいえ、ここで指をくわえて見ているだけでは勿体ない。
ルアー破損を覚悟してキャスト体勢に入ったその時である。
ズドーン!と音がしてすぐに波がスネまでをかすめて行った。
この高さでも波が来るのか!
沖に立つ波高を注意しながらキャストを始めて行った。
まずはトップから引いてみる。
本当は直ペンを使いたいのだが、この高さ、この潮ではうまく動かせそうにない。
そこで、まずはシンキングペンシルを使う事にした。
極力、フックを太軸のものに換え、少しでも沈みやすくして来てはいる。
しかし、思うスピードで引こうとすると、すぐに浮かび上がってミスアクションとなってしまった。
ラインスラッグを出しながら、更に遅い速度で引くならば何とか泳がせる事は出来る。
しかし、気分ではなく、しばしそんな我慢の釣りを続けて行った。
本当はもっと細いライン、リーダーを使えばより操りやすくなるのかも知れない。
しかし、今は極力、道具に頼る事は避けたいのである。
ある方の釣りを見てそう思っている。
回収時にはルアーを何度も岩にぶつけてしまった。
こちらも、ハイギヤタイプのリールとすればある程度はカバー出来るだろう。
やはり、それも今の道具でもう少し上手く出来る様になりたいと思う。

山側からの風が強くなって少し波が静かになりました。
もう一段だけ降りて頑張ってみます。
次にペンシルポッパーにて速く、広範囲に探ってみる事にした。
しばらく投げ続けてはみたが、こちらの方も何ら変化無しである。
トップで出る気配が感じられなかったので、ミノーへと換えてみる事にした。
ウネリが強く、また潮流も複雑な為、安定して泳ぎきるS12を結ぶのだった。
この頃、背中から吹いていた風は向きをかえ、沖から真正面に吹きつける様になった。
残念ながら自身のタックル、システムでは殆ど飛んではくれない。
それでも瀬際に生まれる流れ、サラシを通して行く。
コンっと、不意にロッドに伝わる感触があった。
すぐに足元に目をやると、ピックアップ寸前のルアーに躍り出たところだった。
ルアーは宙を舞っている。
自身の釣りではとても珍しいおヒラ様のご登場だ。
少し待っていてねと、出来るだけ沖を探るのだった。

沖からの強風で更に波が高くなってしまいました。
安全に立てる場所はありません。
無理をしていると、大事なS12のリップを折ってしまいました。
潮位が下がるまでマジ寝する事にします。
入眠ドリンク剤で頂上にて爆睡です!
四時間ほどグッスリ出来ました。
しっかり眠ったおかげで頭も冴えてきた。
ドリンク剤特有のめまいなどの副作用も一切ナシである(笑)
潮位も下がり、安心して立てる様にもなった。
先程、少し待っていてねと、お願いしておいた魚達に再びご挨拶をしてみる。
S12が殉職してしまったので、いつもコッソリ忍ばせている裂波をキャストしてみた。
しかし出ない。
陽が昇ったので無理なのかな!?
波の勢いも衰え、サラシも薄くなってしまっている。
ヒラ釣りの経験が殆ど無い自身にはよく分からないのだ。
とりあえず、自分なりにやってみよう。
14センチのお気に入りのミノーに結び換えてみる。
キャストしてゆっくり巻いてみる。
すると、出るわ出るわでびっくりであった。
だけど全然乗らない。
サラシの無い部分でも、水の中でギラっと反転しているのが見えた。
さすがに躊躇して喰い上げては来ないのだが。
そこで、とりあえずドラグをユルユルにしてみた。
ブルブルと速く泳がせても出ては来ない。
ラインスラッグを出し、よたよたとかろうじて泳ぐくらいにすると出てくれる。
しかし、コンっとくるだけで乗らない。
これは、ドラグだけではカバー出来そうにないと判断。
立ち位置をかえ、波と潮をみてキャストしてみた。
そうすると、ラインスラッグを出さずテンションを張った状態でも、よたよたスイミングを演出する事が出来た。
出るかな?って思ったトコロで本当に出た!
しっかりと喰い込んで乗った。
ごめんねこんな竿使って。

久々のヒラさんが釣れました。
海が良くてラッキーでした。
とても楽しかったのでハマってしまいそうです。
何故か?その後は一度も出ませんでした。
腕時計を見ると11時すぎでした。
それからはひたすらジグの釣りをして行った。
たまにプラグを引いたりして目先を変えてはみる。
今回は、こんなにもこの場所は深かったか?と驚くのだった。
おそらく、潮のせいだろうか、ジグが落ちるのも、引き上げてくるのにも相当に時間がかかる。
ほぼ、どこに投げてさえ、しっかりと潮に噛んだジグはとても重い。
引き重りの少ないロングタイプを中心にしたが、その抵抗にすぐに腕は悲鳴をあげて行った。
いかにも釣れそうな感覚だったが、何時間かけても何も起こす事は出来なかった。
おそらく、そこに魚はいたはずである。
色々と試したが、その口を使わせる事が出来なかっただけだろう。
船頭が迎えに来てくれるギリギリまで続けた。
悔しいかな完敗である。
陸にあがりすぐに向かったのは 「嶋勇」 さんであった。
追加の氷とS12を購入させて頂いた。
ヒラさんには、しっかりとクーラーで冷えていてもらわなければならない。
それから山道をひた走る。
対向車のオーバーランに何度もドキっとして辿り着いた。

七色ダムで頑張っている同僚に合流してみました。
沖磯からダム湖のボートへ。
我ながら馬鹿がつくほどの身軽さですね。
バスタックルが無いのでエギ竿持って行きました。
ルアーはアジ&メバルさん用です。
夕まずめのラストスパートに向け、ボートは軽快に進みます。

後輩の姿を撮ってみました。
水は少し濁っていましたが、大きなバスが沢山見えました。
なんですかね、私には反応させる事すら出来ませんネ。
ダム湖という閉ざされた場所で、毎日イヤというほどに叩かれているバス達。
それはもう利口になっているのです。
広い海で、一度もルアーを見た事がない様な魚を相手にしている自身。
違う釣りなのですが、学ばなければならない事も多いかと思いました。
私には釣れませんでしたが、無理をして一緒に釣りをして良かったです。
たまにはちゃんとバスもしてみようと思います。
バス釣りを終え、近くのコンビニの駐車場にて同僚と語った。
陽が沈む頃まで楽しい話は続いた。
皆はそのまま帰宅する。
自身は一路、串本を目指すのだった。
途中、前々から気になっていた小さな港に立ち寄った。
キャストを始めるとすぐにアタリが出る。
何度となくアワせるが乗ってはくれない。
街灯の下でよく目を凝らすと、4~5センチ程の魚が突っついていた。
魚種は不明である。
また、それとは別に変な感触が伝わる様になった。
表層から宙層にてアタるのである。
正体は皿丈イカであった。
かなりの数がワームに群がって来る。
残念ながら餌木を忘れてきてしまった。
串本に着いて食事を済ませた。
その後すぐにアジ釣りに行ってみる。
向かったのは、前回、結構良い型が揃った場所であった。
早速、釣りを始めると、ここでも先程の妙なアタリが出るのだった。
見えないが、またサラタケがワームを弄んでいるのだろう。
なるべく早くボトム付近へと落とす為、ジグヘッドを少し重くしてみる。
すると、今度は沖に向かって竿を引っ手繰られてしまった。
驚いていると近くの方が話しかけて下さった。
サラタケの他に良いサイズの赤イカも回ったあるで。
なるほど、ワームを見るとガシガシに噛み千切られている。
先程までのイカには無かった事である。
何度もこのアタリがあったが、ジグヘッドにはどうしてもうまく掛からない。
餌木さえあれば良いお土産ができたのにと悔やんだ。
イカの回遊が過ぎると、今度はまた小さいアタリが連発する。
こいつも乗せるのが難しい。
ココっときたかと思うと、ギューンと一気に持って行くのである。
前回より少しだけ大きくなったサバの子であった。
我慢して、我慢して本命のアジを狙って行く。
これはアジのアタリだという感覚が出始めるが、アタリがとても小さく、二発目、三発目と後が続かない。
一瞬だけ、ついばむ様な感触があって次が無いのだ。
あまりのショートバイトに苦戦する。
アワセを失敗すると、決まってワームがフックよりズレていた。
ワームがズレて 「し」 の字になると、もう絶対に後が続かないのである。
何度、新品のワームに換えても同じであった。
最初のコツンでは全く乗らない。
今思えば、瞬間接着剤でワームをくっつけてやったら良かったかもと思う。
何時間もかけてアジは二匹を釣ったのみ。
大苦戦であった。
比較的釣りやすい数の多い魚ではあるが、行く度に変わるのでとても難しい。
だからこそ面白く思う。
翌朝、目覚ましにやはり起きる事は出来なかった。
朝からずっと釣りをしてきたからであろう。
遊び過ぎである。
ゆっくりと目を覚まして行った。
今日は朝から快晴である。
波も落ちて、久々に穏やかな海が広がっていた。
そこで、自身には険しい場所に行ってみる事にする。
いくつかの難所を越えると海が広がった。
三重とは海の色が違う。
見慣れたその色に心は弾んだ。
陽はもう高くなってしまってはいる。
それでも、プラッギングから始めてみる。
潮に乗って、大量の切れた藻が流されて来ているのだった。
キャストをする度にそれがフックに掛かってくる。
穏やかな海では、なかなかその流れを見る事は難しい。
しかし、こうした漂流物でもそれをうかがい知る事は出来る。
厄介ではあるが、しばし海を眺めて流れを学ぶのであった。
しばらくすると、突然、見えていなかったベイト達が水面を飛び出した。
見えないからベイトが居ないのではない。
見えない層に群れているだけだろう。
バシャっと一発だけ何かが出たのだが、はたしてそれがフィッシュイーターであったかは分からない。
とりあえず、ルアーをすぐに送ったのだが反応は無かった。
何故、それが何か分からないと言うかであるが、この日、ボラにしても浮きグレにしてもおかしな動きをしていたからである。
浮きグレについては何度も見ているのだが、どうにもその動きが変であった。
何かのフィッシュイーターさながらの動きと見えなくもない。
それ程に粗ぶって水面を割っていたのである。
それに驚き小魚が逃げたのか、何かが突き上げたのかは不明である。
いよいよ、風も吹き出し、流れも強くなって来た頃、遠くで雷鳴が轟いた。
空を見上げると、真っ黒な雲がこちらへと流れて来ていた。
さっきまでは快晴だったのだ。
勿論、雨具など用意して来てはいない。
今から磯上がりしていてはとても間に合わないだろう。
沖を見ると、もうすぐそこまで雨雲が近付いている。
雲の下だけ、海は荒れて雨が叩きつけていた。

竿を置いて岩陰へと移動しました。
まだ、こちらの空は明るいです。
写真には写りませんが、雨粒が落ちて来ました。

あの黒い雲がクセモノなのです。
前回の釣行でもやられました。
黒潮流れるこの地では、スコールの様なものがあるのかもしれません。
ちなみにある所ではセミが鳴いていました。
さすがに驚きました。
真上の空が雲に覆われた頃、雨は突如として豪雨へと変わった。
滝の様なという表現はおかしいかも知れないが、まさにそんな感じの雨である。
僅か10数秒にてパンツまでグショグショになってしまった。
おまけに雨が冷たいのである。
吹きつける強風に雨は真横から当たって来る。
雷は鳴り響き、ただ岩にしがみついて事が過ぎるのを祈るだけであった。
やがて雨足が弱まり、再び釣り座に立った頃には海は変わっていた。
いかにも出そうな雰囲気なのである。
期待を込めてキャストしていると、またもやあの黒い雲が現れた。
速乾性のシャツを着ているとはいえ、もう体温はかなり下がってしまっている。
これ以上濡れてしまっては体調を崩しかねない。
そう思って、急いで磯から上がる事にした。
最近、早めの判断が功を奏している様だ。

磯から上がり着替えると大雨になりました。
今度はしばらく止みそうにはありません。
二か所目のポイントは諦める事にしました。
急いで三重へと引き返します。
まだまだ時間は早いのになぁ

途中、新宮でファーストフードを食べる。
幾分か小雨になったが、まだまだ雨は止みそうにない。
更に進み、七里御浜を半分くらい行った頃からフロントガラスに雨が当たらなくなった。
浜を見ると意外にも波もウネリも無い。
大雨となった串本とは大違いであった。
帰る前、もう一勝負やりたい。
すぐにハンドルを向けた。

三重の地磯はダイナミックですね。
山に入って約20分、何とか無事に辿り着く事ができました。

よく潮が動いていました。
沖からの風が強くなり、次第に海も荒れて行くのでした。
プラッギング主体でキャストを続けます。

しばし休憩と、景色を見に高台へと登ってみました。
素晴らしいですね。
その後、海は更に荒れて行き、低い足場では絶えず潮を被る様になった。
釣り座をかえ、今か今かとキャストを続けて行く。
最終的には、ミノープラグ一本で夕方まで粘ってみた。
レンジを変え、自分なりに色々と探ってはみたがノーバイトに終わる。
とはいえ、それは素人が何とか荒れた海で竿を出せているという事に過ぎないのだ。
ルアーに命を与え、操るという事には程遠いのではないか。
三重の海は難しい。
南紀の海でも満足に出来ない私ではあるが、ことさらそう感じるのである。
利口なアイツを振り向かせるまでにどれほど通わないとならないか。
そんな思いを胸に磯を後にするのだった。
釣れませんでしたが、今回の釣行もとても楽しかったです。
お小遣いが無くなりましたので、しばらく釣りには行けません。
行ける皆様は頑張って下さいませ。
次の機会まで、また色々と考えてやってみたいと思います。
それでは
My Tackles
Rod MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel DAIWA SALTIGA Z6500EXP with Z6000GT Spool
Line YGKよつあみ PE #5
Leader VARIVAS NYLONE 100LB
Rod MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel DAIWA SALTIGA Z6000
Line YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 80LB