2015年02月

自身の釣りを広げる

1月28日の日記











仕事に追われ、毎日を流されて過ごす。

疲れている。
ストレスがたまる。

気持ちは海を求めてはいるが。
自由な時間には大人の憂さ晴らし。
妄想ばかりが膨らむ。


実釣の準備は滞る。
気がつけば、もう、休日前夜。
グッタリして横になり、
ようやくタックルに手を伸ばしたのは深夜23時過ぎ。
眠け眼をこすり釣りに出かけた。










今日は三重の海にしよう。

身も心もヘトヘトで力が沸いてこない。
それでも、妄想だけは立派に膨れ上がっている。

やりたい釣りがある。
試したい事がある。

自身に無い事をやってみたかった。
ろくに調べていないから、釣法、メソッドなど分からない。
何となくのイメージで、釣り具屋にて品をカゴに入れる。

思えば、昔っからそうであったろう。
例えば、烏賊が釣れるというから 「餌木」 を買ってみた。
実際、どうやって使うかも分からずに。
海に持って行っても、投げてはみるが、どうやって動かすかも知らない。
そんなところからスタートしている。











今回は全くの妄想で釣り場を決めた。

鰤があるかも知れない。
もしかしたら、鰆も回遊していて、深みには真鯛、ヒラメも泳いでいるかも。
赤い根魚が俺を待っているかもなと。

情報もへったくれも無い。
過去の記憶と妄想だけである。


居るか居ないかは分からないけど。
さて、どうやって、その魚達にアプローチ出来るか!?
釣術は分からないけど。
自分なりにやってみたい。
その 「テキトー」 さにワクワクするし。
浪漫も広がりをみせるのである。

















開始はプラッギングで。

10投、20投と繰り返し。
やっぱり、ダメかなと切り換えを考える。


続いては本命のジグだ。
まずは、手癖のままに青物を狙ってみる。
続いて、釣った事は無いが、サゴシ、鰆をイメージしてジャークする。

何かが間違っていて、合っていないからバイトが無いのか!?
はたまた、魚がそこに居ないのか。



その 「分からなさ」 がとてつもないプレッシャーであるし。
迷いと期待を生むのである。




そこに、確実に獲物が居て。
それでも、巧く喰わせられない。
そういう、ジレンマとは別のハナシだ。
居るかどうかも分からないし、
そもそも、釣りが合っているのかも・・・。


誠、変な事を述べているだろうが。
昔は、こんなのが当たり前の日々であった。
釣り仲間も居なければ、聞く人も居なかったから。
しかし、行けば行くほどに楽しくなった。











様々な事を実践しながら投げ続けていると。

沖合いで一匹の魚が跳んだ。
遠目にも、それが、どの位のデカさかは分かる。
メーターをゆうに超える、尖った姿。
立派な鰆が単独で荒ぶったのである。


必死にキャストを繰り返したのは言うまでもない。
遠いが、夢想した魚は今、ここに回遊しているのだ。
それだけで、嬉しくて仕方がない。
そして、出来ればつながりたい。



しかし、どうしても魚信を得る事は出来なかった。
再び、その姿を見る事も叶わなかった。
ヒラメをイメージして釣りをしたり。
よく分からない 「鯛ラバ」 なる疑似餌を投げてみたりもした。
勿論、どうやって使ったら良いか知らない。



思いの外、根がかりは無かった。
過去の記憶では、根が厳しいイメージがあったのだが。
じっくり、底を探ってのアプローチを続けて行くと。
狙いどころが定められない事に気付く。












それでも、何時間も何時間も、一つ一つの閃きを試して行った。
しかし、いっこうにアタリは無かった。
魚が居ないのか、見当違いの釣りをしているのか。
はたまた、活性に合わせるだけの速度が不足しているのか。
投げ続ける中、やっとの事で根を見つける。
回収し、もう一度、フォールにて上から魅せたい。
やっと、一つが噛み合ったのである。































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何の事はない!?
ガシラちゃんの釣果ではある。
おそらく、漁港でワームを引けば。
もっと、もっと、沢山釣れる事だろう。

しかし、磯から、深い海の底をジグで探り。
喰ってくれた事が、何より嬉しいのだ。
そのルアーも。
自身には全く新しいチョイスだった。













磯あがりのその時まで。
約6時間、ほぼ休みなく釣りをした。

数えきれない位に投げたが。
反応があったのは、僅かにこれ一回のみである。

それでも、全くもって、集中力が途切れる事は無かった。
それはおそらく、固定観念という澱が無いからであろう。
無いからこそ、心が折れるとか、諦めが生まれないのである。
自分に無い事をやっているのだから、そこには、探究心しかないのだ。
釣れなかったが、やはり、無茶苦茶楽しかった。

















まだまだ、釣り足りないから。

仮眠して、ゆっくりと帰りながら竿を出してみた。
こちらは、少しだけ知っている釣りである。
アジが無いかと、過去の記憶を辿って行った。




























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良い思いをしたフィーディングスポットに。
今宵、その姿はありませんでした。
かわりに、気持ち良いアタリを出してくれたのがこの子。
まだまだ、可愛すぎる大きさなので。
海へと戻ってもらいました。


































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違う点を極スローに引くと。
いきなり、強烈に絞り込まれました。
力強い、メバさんがきました!
嬉しかったです。













丸一日、釣りをして。
根魚が応えてくれて。
有り難い想いで帰路へとつきました。
大切な一日でした。









それでは














情報に釣られて行く

1月20日、21日の日記









ぽっかりと空いてしまった心を取り戻したい。
ダラダラとネットを見漁る毎日であった。


そんな折、以前から気になっていた場所にて釣果情報が出る。



「ほう、まだあるんだ・・・。」



そこは、数年前に気になって行く様になった場所。
渡船を利用するのだが、初めて行った時には。
それは、それは、驚かれたものである。



「るあーですか!?」




渡船屋の女将が目を丸くしていた。
あなたの釣りの世界では、きっと有名な、〇〇さんって人が昔に来た位ですよと。
サスガに、それは、オーバー過ぎると思ったのだが(笑)
それでも、当時は少なかったのだろう。
幾度か。
嫌味を言われ、怒られながらも通ったものである。







上物師が大勢乗るこの時期。
まともに釣りが出来るか不安になった。
磯割りというものがあるが、そんなものはアテにはならない。
結局のところはそうであろう。
ならば、少しでも、お世話になった船頭にお任せする以外にはない。
自身はそう思った。
あとは当日の海、そしてお客さんの数によると。











今回もご一緒頂いたのは、名古屋のKN氏である。
休みが同じで、熱い想いを抱いて通ってみえるから合致する。
今回は無理を言って、自身の釣りへとお誘いさせてもらった。
有り難くも、快諾して下さり、二人での釣行が叶ったのである。


久々に渡船屋のドアを開けると。
そこには変わらぬ笑顔があった。
名前を述べると、船頭も女将さんもすぐに思い出して下さった。
日々、沢山のお客さんをお相手されてみえる。
それでも、覚えて下さった事がとても嬉しかった。








時間となり、船着き場に向かう。
今日も凄い釣り師の数であった。
はたして、良き磯へと渡る事が出来るのか!?
出船し、一人、また一人と渡される間も気が気ではない。
しかし、そんな心配は無用であった。
他所の船の方も視野に入れられながら。
誰もみえない、最も沖に位置する磯へと船をつけて下さったのである。
おそらく、今日の天候でなければ実現しなかったろう。
例えて言うならば、そこは名礁のハナレとか、チョボと言えるだろうか。
僅かのウネリで消えてしまう。
そんな場所であった。


感謝の意を込めて、精一杯に船頭に向かって手を振る。
こうして、今回の釣りが幕を明けた。


















休む間もなく、すぐさま、キャストへの準備に取り掛かる。
陽はもう昇り始めている。
おそらく、回遊があるならば、そこに魚は居るはずである。

二人して、怪しい流れに向けてキャストを繰り返した。

「KNさん、今は何が正解かな!?」

そんな事を言いながら。
思い思いのルアーを、早いローテで回して行った。



しかし、出ない!!










しばらくすると、遠い沖に沢山の海鳥の姿が見えた。
怪しい旋回の後、小規模ではあるがナブラが起こる。
やがて、それは広がって行き。
激しい、大規模なそれへと変わって行った。
ナブラは遠くにも、近くにも荒ぶりながら移動を繰り返す。
最終的には。
沖、約150メーター付近にまで近づいたのであった。
届きそうで、投げれば全然遠いその距離を恨むばかりであった。
それでも、逸れた不良を求めてキャストする。
しかし、やはり反応は無かった。






プラッギングを諦め、ジグに転換してすぐに感じる違和感。
カウントダウンはたった数秒で止まる。
そうかと思えば、少し点を逸らせると。
倍ほどの時間が必要となった。
想像するに、起伏の激しい根に囲まれている感じなのだ。
感覚の乏しい私は。
根掛かりが頻発した。
きっと、この激しい瀬には魚がやって来る。
そうは思うものの、実際には釣りにならない。
かといって、プラッギングを続けるだけのモチベーションが持続しない。


そんな時、船頭が来て下さった。
無いなら、他へとかわるか?と。
KN氏の方もそれを望んでみえる様だった。
ご厚意に甘え、実績のある瀬へと移る事にした。




























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移動し、しばらくキャストを続けたが何も無く。

渡船のお弁当を頂きましたが、まだまだ足りません(笑)

空腹の氏はクッキングを始められました。























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かなりの風が吹いてきましたが。
氏の新しいコンロはものともしません!

慣れた手つきで仕込んで行かれます。























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グツグツ、磯上には良いダシの香りが漂ってきましたよ!

気がそちらへと向かいますが、Rockはグッとそれを我慢しました。

食べたいよ~っと言いかけますが、ひたすら、ジャーク&ジャークを繰り返しました。

満腹の氏が磯寝を貪るその時も。

ジャーク&ジャーク&ジャーク。


まさに、我がオ〇ニー人生の様にであります!

























撃沈!!

















持っているものを全て出し切って。

どうしようもありませんでした。

KN氏とは、まったりと話してお別れとなりました。

少しまとまった眠りにつき、その後の独りの釣りを考えます。














目が覚めて。

向かったのは漁港の片隅であった。


夜が深まった今、狙うはマイブームの烏賊である。

ジグに餌木にメタルスッテ。

夢想して、自分なりの攻略を夢見て忍ばせて来たのだ。


強い風の中、どの組み合わせが吉と出るか。
黒い海を前に、興奮で寒さを忘れていた。




































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着底から僅かに立たせる様なイメージにて違和感アリ!

ケンサキと思しき烏賊が乗った。

もう、ムチャクチャ嬉しい!!



































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まさしく 「組み合わせ」 が功を奏す。

アオリなら、キロ級のグイングインに思わず叫ぶ。

おそらく、スルメイカなのだろうか。


やったね!!







回遊のチャンスをうまくモノにする事が出来ず。
追加は叶わなかった。
しかし、前回の釣行と合わせて。
三種を手にする事が出来た。
もう、嬉しくて嬉しくて。
朝の磯を前に殆ど眠る事が出来なかった。



















やるならば、大好きな磯へと下りたい。
そこで、自分の好きな釣りを深めたい。

願ったのはそれだけである。

情報など知らなくとも。
夢があるから辛くは無い。

何があるか分からないし。
今日の海を釣りきれるかも分からないのだ。

行くしかない。

















幸いにも。
そこには、どなたもいらっしゃらなかった。
寒空の下、独りで夜明けをそっと待ち続けたが。
今回はさほど気にはならなかった。
釣りをしたい。
きっと、その欲がすこぶる勝っていたからだろうか。




歩きながら、一瞬、キャップを煽る風に違和感を感じていた。
磯へと着き、岩陰に身を置いた自身には分からなかったが。
夜明けとなり、沖向きへと立ってやはりと思う。



私が苦手な風が吹いている。











怖ろしい程に。
目に見えて分かる潮が轟々と流れていた。
夜明けの刹那、夢を見てビッグルアーを結ぶ。
二、三回を投げた後、目の前の海でガボッ!!っと海面が割れた。
しまった!!

瀬際のそこには、大きく砕けた水面がうつる。
夜の内にたむろしていた、小型のベイトを襲ってのボイルであった。
二度、三度と、低く、重い音が鳴り響いた。
ルアーを換えている間は無い。
そのままで、キャストを放った。



着水とほぼ同時に。

今度は少し東の瀬際が爆破される。
一つのボイルを皮切りに。
まさしく、ナブラと呼んで良い密集型の炸裂が起きたのだった。
まだまだ暗い光の中、真っ白な飛沫が舞い散る。
投げていたルアーを急いで回収し、二度、中へ入れる事が出来た。
しかし、まったくもって触りもしない。
ダメだ!と分かってはいても・・・。
思わず、ミニマムなシンペンへと換えるのであった。
キャストを撃った瞬間、群れは深みへと沈んでしまう。
何も無い海面に、ただ、虚しく漂うルアー。
それが最後であった。










すぐにジグへと転換したのだが。

苦手な海は、ジグを思う様に沈める事さえ許さない。


流れの緩みに届け、騙し騙しに底へと送って行くも。
今度は跳ね上げで、その力が抜けてしまうのであった。
流れたラインを巻き取ってみても。
それは、一向に変わらないのである。

まるで・・・。
重いジグでないと沈んでいかないくせに。
浮かせると、重すぎて、潮へと馴染まない感覚。
どうやっても、まともに釣りをする事が出来なかった。











この感覚自体は。

実のところ、初めてではなかった。
程度の差はあれ、噛み合わずに何度も首を傾げた記憶がある。
繰り返し、繰り返し思う中で。
根本的な改革が必要であるとさえ思うほどであった。
しかし、それには大きな予算を必要とする。
未だ、それを実現出来てはいない。
だからこそ、普段通りの自身のセオリーで挑んだのであった。


しかし、物は試しと。

結ぶ先だけを変えてみる。







結果、私の歴史に無い合致を見たのであった。
潮に負けずに沈み、しっかりとした重みを得ながら潮に乗る。
まったくもって、驚くしかなかった。
おまけに、何かがアタるのである。


































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半信半疑でアワセを入れますと・・・。
魚信がありました。
しっかりとした抵抗感を感じ、上がってきましたのはイトヒキアジ。

やったね!!

































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続きましては、クロサバフグと思しき魚が釣れました。

その後、ボトムにて良い感触の何かが掛かったのですが。
残念ながら、巻き上げる途中で外れてしまいました。






青物ではありませんし、専門の方から見れば外道に他なりません。

しかし、まず、僕には嬉しい釣果以外の何物でもないのです。


例え青物でなくとも。


自身が苦手と感じる難しい海にて。
何かが噛み合って、
ある条件へと合致したからこそ、口を使ってくれたのではないでしょうか。


そこに、青物が居たかどうかは分かりません。
もしも、居たならば。
同じ様に、反応してくれていたと思いたいです。







自身の新しい釣りを垣間見れた事だけは確か。
以前より思っていた事に少しだけ近づいて。
更に先を見たくなりました。










KNさん、今回も楽しかったです。
誠に有難うございました。





それでは

























冒険に。

1月14日深夜~1月15日午前まで













青物熱が湧き上がってこない。






釣れないからか、寒くて仕方がないからか。
それは、自身にもよく分からないのである。
こと、ブログとして思うならば。
致命的な事だろうか。
しかしながら、ビンビン来る何かが無いのだ。
勿論、釣果情報が無い訳ではない。
季節ごとに適した場所へと行き、適した釣り方をすればあるのである。
何となく、私自らが 「回遊魚」 にはなりたくないという気持ちなのだ。
ともかく、釣りには行きたいが・・・何か違う。







そんな折り、先輩や仲間たちはご自身の釣りを求めておられた。
その一つに。
オフショアでの 「イカメタル」 ゲームがあった。
お話を聞くほどに。
何とも魅力的な釣りだと思う。
何より、楽しそうだし、とても美味しそうではないか!!
釣りたてのアオリも美味しいが。
他の烏賊もまた、歯ごたえ良く、甘みがあって酒がすすむ。



しかしながら、即、ではオフショアへ! とは行かないのである。
道具も無いし、自身はめっぽう船に弱いのだ。
すぐに酔ってしまう。




ならばである!

陸から狙う他はない(笑)


今まで、さんざん、歩いて行けるところを彷徨ったではないか!!



少しずつ、色々な釣りにもチャレンジしたじゃん。




とにもかくにも、海へ行かなければ始まらない。

南紀特急と足にて。



魚(イカ)を探してみようと☆
























仕事、大切な用事があるので時間は限られる。
当日の夜中、次の日の早い時間帯にしか時は無い。
くしくも、釣り禁止となった場所に光明を見出してもいた。
月日が流れ、寛大なる地域の方々のご厚意により解禁となった様子であった。
半信半疑ではあるが、是非とも現地に赴いて確かめてみたいのも一つである。


そこは。
当ブログを始める幾年か前に。
ショアジギングにて、感動的なる釣果を得た場所。
ハタマスをはじめ、カマス、イトヨリ、チャリコなど嬉しい釣果があったポイントだ。
残念ながら、一部のお祭りムードな方々の為に。
閉鎖された場所である。

















現地到着は22時半過ぎ。

まずは、ありそうなアジを求めてみる事にした。
勿論、場合によってはナイスなメバルにもアピールしてみるつもりだ。






半ば予想通りか!?


全くもって、アタリが無い!!




愛車に無理を言って、何十キロもランガンで走らせてみたのではあるが。
その、どこにもアジの姿を見る事は無かった。
唯一、護岸の角地。
まるで潮が動いていないそこにて。
子メバルのバイトに癒される。
越冬メッキの姿も無く、気が付けば午前3時を経過していた。
漁港の片隅に車を停め、就寝する事に。
















あくる朝、向かったのは、閉鎖されていた場所。
正に 「されていた」 といった感じ。
思惑通り、障りは今は無かった。


あの、シモリは今もまだあるだろうか!?


当時とは全くもって、タックルバランスも違う。


それでも、反応してくれるだろうか。


































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やっぱり、そこに魚は着いていた。


やったね!!




嬉しい嬉しい、数年ぶりの出会い。
地域の方々に感謝が溢れてくる。

潮もろくに効かず、我の都合で竿を出したのだけど。
それでも、この子は果敢にアタックしてくれた。

撮影後、暴風雨、雷となり。
しばしの中断。
その後も風で沈まないので場所を変えた。



















ひたすらに裏を求めて小移動を繰り返した。
風はまだいい。
地鳴りを伴う雷鳴が響きわたる。
しかし、タイムリミットは刻一刻と迫って来る。



豪雨、風。


思えば、数年前の記憶が甦って来た。
最期にあそこに立ちたい。







沈ませたジグを弄ぶ様な違和感アリ!





もしかして・・・っと竿を立てる。





























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本当に嬉しかったです。



何でジグに来るの!?



昔、確かにそういう事がありました。






足下から水深は破天荒。

だからこそ、ジグを用いてのアプローチ。

餌木では時間が無い・・・。













きっと、運が良かっただけなのだと思います。

僅かにこの時、ヤリヤリの群れが底をかすめていたのでした。

二杯を追加した頃には群れは遠ざかり。



貧果のままで幕を閉じたのです。











貧果とは、良く釣られる誰かを思っての言葉。

私にはもう、充分すぎる、有り難い釣果です!!










自分なりに魚を夢想して。
釣れたならば。


こんなにもときめく事はないでしょう!?













それでは














2015年 初釣り

1月7日の日記













本年もお正月から仕事がスタートしました。
定休日だけ、スポット的に休み。
一日限りですが、やはり、ホームの磯が恋しくなります。








現場到着はエエ時間。
おそらく、今、下りれば一番乗りかな!?といった頃。
駐車スペースにも他の車は無い。
今宵は荒れ模様だが、はたして、無事に行けるか?
荷物を背負う前に海を見に行く。


寒いので、小走りにて向かうと。
進むごとに、怒号の様な波の音が近づいて来た。
磯が見える丘に立つ。
潮風に乗って、波飛沫が頬に当てた。
白波が道中の磯を飲み込んでいる。
嗚呼、今はとても下りれない。
朝になればどうか!?
そこまでは分からないけども・・・。
確実性の無いものに、ただ、期待して待つ気持ちではなかったのである。





もしかすると、あの方面ならば立てるかも知れない。








そんな予感がした。

自身のデータ上は 「NO」 である。





この時期、こちらがおとなし過ぎてアチラへと移動する。

それが、今までの常であった。


だがしかし、そこは、行ってみなければ分からない。

ほんの少し、微妙な何かの違いで。

「ズレ」 る事もあるかも知れない。






車の中で、その時まで数時間待つのなら。
直接行って、確かめたいと思った。






















30分ほど。

南紀特急らしい走りを続ける。



車をとめると。
震える様な潮騒が響いて来た。


行けるんじゃない!?

記憶を遡り、打ちつける波を予想した。
厳寒期に胸まで波をくらったあの日々。
さて、気合いを入れればどうかと。




真夜中の岩場へと立つ。
遠く離れた、あの磯を伺う為に。




結果として。
何かが起きても、覚悟するならば行ける波を見た。
正直に言うならば。
そんな覚悟はいらないと思った。
もしかしたら、釣れるかも知れない。
はたして、そんな、気持ち悪い思いをして釣果を得て。
どうなのか??という。











もし、何かあれば。
きっと、大勢の方に迷惑をかけるだろう。
ギリギリでやれる!?
そんなものは 「分からない」 のである。
今まで、何も無かったのは、たまたまだったかも知れない。






間接的に知った方々ではあるが。
荒れ上等!!の幾人かが。
海の藻屑となって命を落とした。









ずっと、釣れていない私が何を言っても。
誰の心にも届かないだろう。
ギリギリの中、素晴らしい釣果をあげていらっしゃる方々は大勢みえる。
厳寒期、荒れたら釣果が望めると。
その方々がおっしゃれば。
俺も! 私も!!っと。
行こうという方も出る事だろう。





何年も何年も。
釣れなくとも、通っている自身ではあるが。
正直、まったく、海が分からない。
どこまでが大丈夫で、どこまでがヤバイか。
一発が来ればお終いである。




最高の趣味の釣りで。
死ぬのだけは避けたいではないか。
















再び戻り。
南風、4メーターのウネリでも立てる場所に下りた。
朝になったら、海が優しさを取り戻し。
欲しい流れも無くなったのであった。




何も無かったが気にしない。
読みがハズレても、別にそれで良いじゃない!?
磯から上がり、気になるメソッドでジグを躍らせた。
ジャレ付き、乗ったのはエソさんである。
釣りおさめも、釣り初めも。
ワクワクさせてくれて本当に有難う。










他の狙いがあったのだけど。
なかなか、思う様には噛み合ってくれないですね。
自分なりに釣りを求める事。
それが、私の情熱の源なのだろうと思います。





それでは

















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