今回の目的は。
お世話になっている方々との新年会である。
皆がお忙しい中、平日が休みの自身に合わせて予定して下さった。
誠に有り難い事です。
自身は、今回も連休を頂く事が出来た。
初日の夜から、その宴はスタートする。
せっかくなので、それまでは釣りをしようと思った。
開催地は三重である。
よって、三重の磯に立とうと思う。
魚の気配はある。
どんなか、調査してみる価値は充分にあった。
よって、自身の好きな方面へとハンドルを切った。
高速をいつもの調子で駆け抜けて行く。
バックミラー越しに、合流地点から物凄い勢いで迫るヘッドライトを見た。
普通の車であれば、アクセルは床まで踏み込んでいるであろう。
瞬く間に真後ろにつき、数回のパッシングの後にそいつは赤く染まった。
紛れもない、パンダである。
自身はといえば、法定速度を僅かに超過していたに過ぎない。
車間距離も無く、すぐさまトンネルへと入った。
執拗に後ろを突くのだが。
踏みたくとも、踏めないではないか!?
マイクでのアナウンスも無い。
いったい、私にどうしろと言うのか。
見当もつかなかった。
あまりに腹が立ったので、路側帯へとタイヤをロックさせながら車を寄せた。
いくら、御用となるにせよ。
ここは、片道一車線のトンネルの中である。
60~70にて、おいそれと寄せれるものではない。
それで、問いただされるのなら、引くつもりは一切なかった。
「安全」 の為の法であるのは間違いないのだから。
震える拳を握りしめた瞬間である。
車を寄せながら、相手の動作をしっかりとミラーで見た。
僅かながらに減速し、止まる気配を見せず加速して行く。
抜かれざま、今度は前方視界でその姿を見る頃。
そいつは、僅かばかりにハザートランプのボタンを押した。
邪魔だ!
のけよと。
きっと、そう言いたかったのであろう。
一言、前をあけろとマイクで言うならば。
この様な思いをせずに済んだろうに。
しばらくして、もう一台のそれがケツについた。
ヤン車かと思うほどのプレッシャーの掛け方である。
たまたま、私がそういうのに慣れていたからスムースに行っただけの事。
きっと、年配の大人しいドライバーさんであったなら。
パニックとなるであろう。
本当に危ないから。
是非ともやめて頂きたい!!

しばらく進みますと、前を行く車が停まりました。
見えませんが、前方には赤色の灯りが回っている様です。
おそらく、事故か何かのトラブルがあったのでしょう。
5分待っても、10分待っても。
何の音沙汰もありません。
道路に立つ公務員の方はみえますが。
特に何の説明もありませんでした。
たまらず、前の方が降りて話に行かれます。
状況は分かりませんでしたが、彼は何か交渉をしている風に見えました。
車に戻られると、数回の切り返しをして。
うまく、パイロンの分離帯をユーターンされます。
私も後に続きました。
大型のトラックたちはそうする事は出来ず。
どんどんと渋滞が重なって行きました。
インターを降り、すぐに、同行予定のKN氏へと連絡する。
詳細を伝え、うまく、渋滞を避けて欲しいとお伝えするのであった。
このトラブルにより、予定していた仮眠の時間は消失する。
氏と合流したのは夜明け前。
疲れた身体に鞭うち、気合いでやる気を研ぎ澄ませて行った。
辛いが、今朝は雨の予報である。
それも、しっかりとした降雨が予想された。
おそらく、少し風も出てくるだろう。
行きたい磯は明確なのだが。
はたして、三重の磯が初めての氏と共に。
安全にこなす事が出来るものか。
とても、悩ましかった。
リスクを述べた上で。
氏とよくよく相談をした。
行ってみましょうか。
そう、言って下さる氏であった。
万全の注意を払って、一歩一歩、ゆっくりと山道を行く。
私にはとても険しい道。
事故の無い様、慎重に進んで行った。
やがて、海の見える高台に立つと。
思いの外、嫌な風が出てきている事に気付く。
釣り場付近へと降り立った頃には。
成立が難しい程の爆風へとなった。
この風を避け、大きな岩を一枚隔てた場所へと荷物をおろした。
立っている場所は。
なんとか、風の直撃を免れる事が出来る。
しかし、キャストして沖に向かうルアーには。
いやおうなしに、強い、横風が当てるのは想像に難くない。
しかし、おそらく、そこでしか釣りは出来そうになかった。
風の合間をぬって、イメージに近づける為の作業を繰り返して行った。
叩きつける雨。
合羽を着ていても、すぐさま、インナーまで到達して行く。
気持ちが高ぶっているから。
本来ならば、極寒の気温の雨の中でも。
なんとか、やれているに過ぎない。
このまま、いつまで心がもつか。
そんな釣りであった。
未明より、大量の海鳥たちが襲来する。
皆が皆、怪しい動きをしながら海を凝視していた。
ベイトであるのか、はたまた、獲物であるのか。
水の中に魚がいる事は間違いないだろう。
自身が知る、いくつかのパターンを繰り出して行く。
おいそれと、馴染ませる事を自然は拒んだが。
それなりに、合格点を演出したつもりだ。
しかし、出ない。
目を剥きながら必死に竿を振り続けた。
どうしても、出てはくれないので。
マイブームの釣りへと移行してみる。
そうして、様子を見ながら。
ブルーランナー達を諦めるものではない。

その水深ゆえに・・・。
瀬を避けようと、巻き上げると可哀想な事になる。
貴重な釣果であるし。
有り難くも、キープさせてもらった。
その後、鬼の可愛いのが釣れたが。
こちらは無傷に見えた。
そっと、丁寧に海へと帰す。
様々なルアーで探して。
いくつものレンジを通してみた。
けれど、どうしても反応を見る事は叶わなかった。
KN氏も限界の様である。
みぞれが降ってもおかしくない状況で。
二人ともよく頑張った。
ゆっくりと元来た道を戻り。
昼前に車へと着く。
氏とはここでお別れとなった。
自身は来たるべき、夜の宴にそなえて小休止とした。
極寒の中で。
やはり、自身はお腹を壊してしまったが。
熱い会は盛り上がって行く。
運良く、少し個室を占領した後。
体調が安定。
お酒はどんどんとその濃度を増して行き。
私のエンジンもかかってくる(笑)
いつもながら、腹筋がやられるほどよく笑った。
ほどよく、仰天する位の凄い釣りのエピソード。
誠、凄い男達なのだ。
朝方まで話は尽きる事なく。
楽しい時間はあっという間であった。
W氏ご一家が。
寝床を与えてくださり就寝。
本当に感謝は尽きません。
遅い朝に目覚め。
再び、個室を占領した後に。
お見送り頂いたのであった。
この調子では、荒磯に立つのは無理だろうと。
気になる海域へと、ゆっくりとドライヴして行く。
かなりの時間、ハンドルを握ったが。
求めるものは見当たらなかった。

帰りがけ、気になったシモリへと立ち寄りました。
過去、難しくてうまく出来ませんでしたが。
なんとか、魚信を得る事が叶いました。

終わりに。
素晴らしいボディの魚と出会えました。
やったね!
自分なりに。
やれる、全ての事を頑張って。
素晴らしいともとお会いできて。
今回も最高でした。
有難うございました。
それでは